研究概要 |
東大本院放射線部と東大分院放射線部に電子スチルカメラ、コンピュ-タ装置、通信装置を設置して実験的な画像伝送を回始した。初期の装置および画像の評価の目的は、装置の操作の容易性,画像の伝送速度,画質などである。Teleradiologyの目的を達するために、両端末間を2本の公衆電話回線で接続し、うち一本は画像転送専用,一本を音声によるコンサルティング専用とし、双方で画像をやりとりしながら疑問点や画像所見などについての情報交換がリアルタイムで行えるようにした。このため、両端末を同時に用いたテレカンアァレンスも可能である。 装置の選定に時間をとられ、平成2年度には限られた評価を行うに止どまったが、上記のような項目について平成3年度に重点的な評価を行っていく予定である。 将来の構想としては,このようなTeleradiologyシステムが普及することによって、画像情報を含んだ医療情報に基づいたコンサルテ-ションが容易になり、専門医のいない地域でも基幹病院と同等のレベルの診療を受けることが可能になることが期待される。また、大学病院から若手医師を地域病院に派遣する場合にも、上級スタッフによるサポ-トがより容易になる効果も期待できる。
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