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1991 年度 研究成果報告書概要

放射線画像を中心としたTeleradiology診断サポ-トシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 02404048
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関東京大学

研究代表者

八代 直文  東京大学, 医学部(分), 助教授 (20092356)

研究分担者 喜多 紘一  (株)東芝, 医用機器事業部, 課長
木村 通男  筑波大学, 臨床医学系, 助手 (40225066)
小山 和行  東京大学, 医学部(医科研), 助教授 (10107609)
松岡 雄二郎  東京大学, 医学部(病), 講師 (50190426)
小野木 雄三  東京大学, 医学部(分), 助手 (90233593)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
キーワードテレラジオロジ- / 電子式スチルカメラ / 画像伝送 / 画像処理 / コンサルテ-ションシステム / テレカンファレンス
研究概要

概要
放射線画像を中心にしたTeleradiology診断サポ-トシステムを構築した。本システムは、1)画像の入力および表示系、2)画像伝送系、3)画像処理系の3つのサブシステムからなる。
平成2年度
画像の入力は、既存システムには適当なものが存在しないため、新たに電子式スチルカメラとパ-ソナルコンピュ-タ-を用いる方式を開発し、これをMIG(Medical Imaging Gateway)と命名した。MIGは高分解能の電子式スチルカメラを用いて医用画像をデジタル情報としてパ-ソナルコンピュ-タ-に取込み、伝送が可能なように加工するものである。伝送には一般電話回線を用いることにし、東京大学医学部付属病院放射線科と本院放射線部に各々2回線を開設した。1回線はモデムを介してデジタル情報を伝送し、もう1回線はテレカンファレンスやコンサルテ-ションの際の音声による情報交換用とした。
開発、設置された基本システムを用いて画像伝送を行い、画質、伝送速度について検討した。その結果、画質は入力時の画質に依存するが、Teleradiologyの目的であるコンサルテ-ション、カンファレンスなどには使用可能と考えられた。伝送速度は画像1枚あたり約4分である。
平成3年度
前年に構築したシステムに、画像の階調処理、ガンマ補正などの画像処理を行うための画像処理サブシステムを構築し、付加した。これも既存システムで適当なものがないため、新規に開発することにした。ハ-ドウェアには画像処理に適したパ-ソナルコンピュ-タ-を採用し、MIGから画像を取り出して画像処理サブシステム上で画像処理を行い、MIGに送り返す構成とした。
以上のように、画像の入力および表示系、画像伝送系、画像処理系の3つのサブシステムからなるTeleradiology診断サポ-トシステムを構築し、実験的研究を行った。比較的低価格で、十分な画質の医用画像を一般電話回線を介して伝送でき、双方で画像を見ながら音声によって情報交換ができるため、特にコンサルテ-ション用の基礎システムとして実用性が期待できる。画像の伝送には、やや時間がかかるが、最近普及してきているINS64回線を導入すれば短縮できる可能性がある。

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公開日: 1993-03-15  

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