• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

代謝補助およびグラフトの免疫原性の軽減を目的とした選択的移植の基礎と臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 02404050
研究機関旭川医科大学

研究代表者

水戸 廸郎  旭川医科大学, 副学長 (60000981)

研究分担者 坂田 博美  旭川医科大学, 医学部, 助手 (50235157)
草野 満夫  旭川医科大学, 医学部, 講師 (70091569)
葛西 眞一  旭川医科大学, 医学部, 助教授 (40091566)
キーワード脾内肝細胞移植 / 無アルブミンラット / Hepatocyte Growth Factor / 電気穿孔法 / レトロウイルス / 外来遺伝子導入
研究概要

1.基礎的研究:(1)脾内肝細胞移植と移植肝細胞の機能:無アルプミンラットの脾臓内へ、同系正常ラットのアルブミン産生肝細胞を移植した結果、18カ月にわたり移植肝細胞が生着し、宿主ラットの血清アルブミン値を上昇させた。このことから、脾臓内に生着した異所性肝細胞が、宿主肝機能に一部を補助しうることが確認された。また、移植肝細胞が経門脈的に肝組織内へも生着することを確認した。
(2)移植肝細胞の増殖能の賦活:脾内移植肝細胞の増殖をより高率に行うためにHepatocyte Growth Factorを定期的に投与したところ、移植肝細胞のDNA合成は増加したが、異所性肝組織形成を早めるには至らなかった。増殖因子には、paracrineで作用するものが多いため、今後、増殖因子の遺伝子を導入した細胞と、肝細胞を混合して移植する等の方法も考えねばならない。
(3)遺伝子工学を利用した細胞修飾および機能変換:外来遺伝子発現マ-カ-としてchloramphenicol acetyl transferase gene及びbacterial βーgalactosidase geneを用い、電気穿孔法とレトロウイルス法による初代培養肝細胞への外来遺伝子導入条件を決定し、外来遺伝子産物が導入肝細胞で発現することを確認した。さらに、遺伝子導入肝細胞を同系ラット脾臓内へ移植した結果、外来遺伝子産物が宿主生体内においても発現しうることを確認した。しかし、その発現は一過性であり、発現効率の良いpromotorとvectorの開発及びvirus titerの高いcell lineの開発と培養法の検討が今後の課題である。
2.臨床的研究:ヒトの肝部分切除した肝から効率良く肝細胞を分離し、脾臓内移植を行い、その生着状態をCT、核医学検査によってfollow中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 草野 満夫: "綜説シリ-ズー現代医学の焦点 肝細胞移植の研究" 日本臨牀. (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi