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1990 年度 実績報告書

骨形成過程の分子生物学的三次元像の構築

研究課題

研究課題/領域番号 02404072
研究機関岡山大学

研究代表者

谷口 茂彦  岡山大学, 歯学部, 教授 (50034161)

研究分担者 大山 和彦  岡山大学, 歯学部, 助手 (20169080)
小山 英樹  岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (30186829)
野地 澄晴  岡山大学, 歯学部, 助手 (40156211)
高橋 浩二郎  岡山大学, 歯学部, 助手 (00144775)
山本 敏男  岡山大学, 歯学部, 助教授 (30107776)
キーワード骨形成 / in situ hybridization / 共唯点レ-ザ-顕微鏡 / レチノイン酸 / レチノイン酸レセプタ- / 骨誘導因子
研究概要

分子生物学的および形態学的手法を用いて、骨形成過程を解明する目的で、初年度は、その基礎的な技術の開発および骨誘導系の確立を行った。
1.非RI組織切片in situ hybridization(ISH)法の開発。
我々はすでに、RIを用いたISH法を確立しているので、非RIラベル、特に蛍光ラベルにより、シグナルが検出できる方法の開発を試みた。目的のために、ジゴケシゲニン(DIG)ーUTPを用いてRNAプロ-ブをラベルする方法を採用した。抗DIG抗体にアルカリホスファタ-ゼまたは蛍光色素結合することにより、発色基質または蛍光顕微鏡により検出した。マウス顎下腺を用いて、神経成長因子の転写産物の検出を試みたところ、酵素抗体法によりシグナルの検出に成功した。しかし、シグナルは期待した程強くなかったので、ABC法を用いて、さらに検出法に検討を加えたところ、やや改善がみられた。今後は、組織切片の厚みなどを変化させ、購入した共焦点レ-ザ-顕微鏡を用いて、最適な試料の条件を検討してゆく予定である。
2.骨誘導系の確立
ラット、マウスやニワトリの発生における骨形成過程を観察するために、ニワトリ指骨のレチノイン酸による誘導系およびラット脱灰骨による骨誘導系を確立した。特に、レチノイン酸による指骨誘導系を用いて、レチノイン酸レセプタ-遺伝子の骨形成初期における発現部位などを調べた。さらに、ホメオボックス遺伝子の発現と指骨形成との関連も調べた。その結果、レチノイン酸は、レチノイン酸処理した細胞を極性化し、さらにホメオボックス遺伝子の発現を誘導して最終的に指骨を誘導することを発見し、論文に発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Noji,T.Nohno,S.Taniguchiら.: "Retinoic acid induces the polarizing activity,but is unlikely to be a morphogen in the chick limb bud" Nature. (1991)

  • [文献書誌] T.Nohno,S.Noji,S.Taniguchiら: "Involvement of the chicken Homeobox genes Choxー4 in determination of the anteroーPosteria axial polarity during Limb development" Cell. (1991)

  • [文献書誌] 野地 澄晴,濃野 勉,谷口 茂彦: "ニワトリ肢形態形成とレチノイン酸" 生物物理. 30. 25-30 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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