研究課題/領域番号 |
02404072
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 (1990, 1992) 東京医科歯科大学 (1991) |
研究代表者 |
谷口 茂彦 岡山大学, 歯学部, 教授 (50034161)
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研究分担者 |
大山 和彦 岡山大学, 歯学部, 助手 (20169080)
小山 英樹 岡山大学, 歯学部付属病院, 助手 (30186829)
野地 澄晴 岡山大学, 歯学部, 助手 (40156211)
高橋 浩二郎 岡山大学, 歯学部, 助教授 (00144775)
山本 俊男 岡山大学, 歯学部, 助教授 (30107776)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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キーワード | 形態形成 / 肢芽 / モルフォジェン / 位置情報 / ホメオボックス遺伝子 / 成長分化因子 / 上皮間充織相互作用 / 神経投射組織 / Neuron associated bone |
研究概要 |
脊椎動物の胚発生過程で形成される四肢の原基としての肢芽に内蔵された発生情報は、時間的位置的制御の分子機構により厳密に規定された転写系列に沿って順次発現する。四肢の骨格の上に築かれる非対象パターンでの発生分化のプログラムは、かくして遺伝情報と後成的な位置情報との協調発現ネットワークを介して四肢形成に向け進行する。 形態形成の骨組みを律する骨形成過程の分子生物学的三次元像の構築を目ざす本研究は、(1)脊椎動物肢芽で設定される体軸に沿い三次元的に規定される四肢の発生分化機構を主眼としつつ、(2)神経投射組織としての骨の形成に連動する神経組織の発生機構についても展開された。(1)と(2)で着手の骨形態形成の実験系としては、内軟骨性骨化様式による上記肢骨の形成系と、他方それと対置される膜性骨化様式に基づく頭蓋顔面領域の骨形成系とをそれぞれ適宜対象に、分子レベルの解析が展開された。(1)と(2)でのいずれの系においても、発生分化過程の組織レベルを主流としながらも、構成分の骨系細胞レベルでの解析も併せ推進された。 結果の総括として、体軸などを規定するホメオボックス遺伝子群の発現像と、パターン形成を導く位置情報の設定に係わりつつ細胞間相互作用を介して以降の分化を規定する成長分化因子群の分布展開像から、骨形成過程の基本三次元像の成立機序の解明が果された。
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