研究課題/領域番号 |
02404081
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
安達 秀雄 鳥取大学, 医療技術短期大学部・看護学科, 教授 (90031971)
|
研究分担者 |
福井 美香 鳥取大学, 医療技術短期大学部・看護学科, 助手 (10218894)
井山 寿美子 鳥取大学, 医療技術短期大学部・看護学科, 助教授 (40116314)
笠木 健 鳥取大学, 医療技術短期大学部・看護学科, 教授 (50031993)
|
キーワード | 再発性消化器癌患者の愁訴 / 腹痛 / 看護プログラム |
研究概要 |
再発性消化器癌患者の愁訴は、腹痛を始めとし極めて多様性がある。しかし、この苦痛を具体的に評価する基準がないため、苦痛に直接対応できる援助の実施は難しい。47名の本疾患患者の愁訴追跡から、終末期愁訴として疼痛、倦怠感、その他の身体的および精神的苦痛が浮上した。そこで、これら4項目の愁訴を緩和させるための看護プログラムを作成すると共に、3事例にこの援助プログラムを適用した。 まず、前述4項目の愁訴については、患者の言動と表情から、苦痛の性質と程度により、0〜3点までを配する4段階方式で採点した。従って、愁訴の総合評価はこれら4項目の評価点を合計し、0〜12点で表した。例えば、愁訴を疼痛に限定すると、0点:疼痛なし、1点:疼痛はあるが自制内、2点:自制困難であるが応答は可能、3点:激痛のため応答不能の4段階に分けた。 ついで、患者の行動を評価するため、以下の通り配点した。すなわち、自立行動が可能:12点、補助具使用下での自立行動:9点、介助下での移動が可能:6点、ベッド上での体位変換:3点、終日臥床を0点とした。患者のQOL(Quality of Life)は行動評価点から愁訴の総合評価点を減じたものとすると、その評価点は-12〜+12点までの幅のあるものとなったが、さらに、これは10〜12点:極めて良好、5〜9点:中等度良好の上、1〜4点:中等度良好の下、0点以下を不良とする4段階方式で評価した。 3事例の愁訴と行動はそれぞれ異なり、多様性が存在した。従って、QOLも極めて多彩で、病日の経過と共に、いずれも低下した。うち1事例は愁訴が強く、自立行動が減少したため、QOLは低下した。他の1事例は除痛が図られたため、症状は末期的であったが、行動は比較的よく保たれた。従って、QOLは死亡直前まで中等度下に保持された。
|