研究分担者 |
吉武 清実 東北大学, 教育学部, 助手 (80111243)
坂本 幸 東北大学, 教育学部, 助手 (40004113)
菅井 邦明 東北大学, 教育学部, 助教授 (60000288)
新谷 守 東北大学, 教育学部, 助教授 (90004126)
村井 憲男 東北大学, 教育学部, 教授 (90004829)
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研究概要 |
永渕:てんかんを伴った学習障害児の追跡調査を行なった。聴覚・言語能力と共に視知覚を含めた諸検査(IQ,国語能力,描画)を実施したが,9歳から10歳にかけて成績の向上がみられた。来年度,さらに検査を重ねて,学習障害児の年齢的発達を検査する。 村井:障害児の行動の,ビデオ記録上の画像解析(映像上の対象物の軌跡の分析を基にする)を行なうため,その主要機器である朋栄製のXYイメ-ジトラッカ-を購入し,解析システムを構築した。そして来年度からの本格的な分析において,どのような分析方法が最も有意義な情報を得る上で有効かを検討した。 新谷:学習障害の原因の一つとして,生体リズムのくずれがあげられているが,全盲幼児の睡眠ー覚醒リズムの乱れ現象を,フリ-ランニングリズムからサ-カデアンリズムへの形成課程を明かにすることにより示し,2事例について指導しながらその形成過程を明かにした。 菅井:養護学校の脳損傷児を対象にして言語発達遅滞検査を実施した。その結果,(1)コミュニケ-ション事態に入りにくい子,(2)図形水準の記号操作可能な子,(3)文字水準の記号操作可能な子の3群に分けられた。これを基に,教育プログラムの計画案を作成する。 坂本:聾学校幼稚部教師7名について,各教師単独の授業および複数教師による研究授業の2通りの授業時の発話の仕方を,発話の機能により分類し,その発話速度と文の長さや構造について調べ,幼児の年齢や学習進度による変化と,その際の幼児の理解度について調査した。 吉武:盲学校および養護学校児童の対人的・対物的行動の学習のつまづきを解消するために,教育方法を仮設し,補助具を作成した。実際に実験教育を行い,補助具に改良を加え,さらに実験教育を継続する必要がある。
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