研究課題/領域番号 |
02405001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
永渕 正昭 東北大学, 教育学部, 教授 (60004107)
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研究分担者 |
吉武 清実 東北大学, 教育学部, 助手 (80111243)
坂本 幸 東北大学, 教育学部, 助手 (40004113)
菅井 邦明 東北大学, 教育学部, 助教授 (60000288)
新谷 守 東北大学, 教育学部, 助教授 (90004126)
村井 憲男 東北大学, 教育学部, 教授 (90004829)
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キーワード | 脳損傷 / 微視的解析 / 色 / 自閉症 / 文読唇情報処理モデル / 空間行動形成 |
研究概要 |
永渕:てんかんを伴った学習障害児の追跡調査を昨年に引き続いて行なった。5歳で発症し、10歳以後は小児失語の後遺症である喚語困難と表現力低下は多少改善してきた。国語能力は徐々に向上してきたが、算数では文章題の理解困難が続き、これが今後の問題として残った。 村井:VTRとパソコンを併用した微視的行動析法の、障害児研究における有用性を検討するため、2人の脳障害幼児での歌遊び場面における手の微細運動の分析にこれを適用してみた。その結果、このような解析法は、脳障害児の教育研究の上で有用な技法となり得ることが示唆された。 新谷:弱視児教育における色に関する研究を行った。その結果、カラ-のコピ-機やカラ-の弱視用拡大読書器を用いて、カラ-拡大教材を与えることが、有効であることが明かとなった。 菅井:中学3年の自閉症に対して、コミュニケ-ション行動と音声言語行動の形成を音楽と歌遊びで試みた。約8ヶ月間の指導によって、歌遊び「おなかをポンポン」を動作表現し、歌うことが可能になった。 人間行動形成における音楽とことばの役割について考察した。 坂本:読唇は、発話と同期する種々の視覚的情報活用とその統合的処理過程であり、言語の聴覚的理解困難一般への授用法の可能性がある。 読唇での文情報とその処理過程及び諸方略について、シミュレ-ション実験を行い、その結果と先行諸研究の考察によるモデル化を試みた。 吉武:脳損傷による弱視の幼児と未熟児網膜症による先天盲児に、教育実践研究を行って、視覚障害児における空間構成の特質についての知見を得るとともに、彼らにおける空間的行動形成を援助するために有用ないくつかの方法を見いだすことが出来た。
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