研究課題/領域番号 |
02451013
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
藤永 保 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60017126)
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研究分担者 |
石口 彰 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (10184508)
内藤 俊史 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (10118979)
内田 伸子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (70017630)
須賀 哲夫 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (70008134)
春日 喬 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (40017140)
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キーワード | 感情 / 生理指標 / 感情理解 / 感情生起 / 発達 / 援助行動 |
研究概要 |
喜び、悲しみ、怒り、驚きと言った広義の「感情」メカニズムは、人間のみならず多くの生命体が有する、自己及びその係累の生存に必要な適応プログラムである。 本研究では、ポジティブ・ネガティブを問わず、感情の基本的構成要素とそれに及ぼす変数とを、基本的認知・生理心理実験研究を通して確立し、さらにそれらを含めて、臨床・発達・社会心理学等、様々なアプロ-チのもとで、基本感情の生起の問題、基本的機能の問題等を比較検討し、その結果を統合して、「感情」の基本メカニズムのモデルを構築することを目的とする。 本年度の研究実績は以下のようにまとめられる。 生理心理班:GSR等、従来行われていた、刺激に対する被験者の生体反応を測定・分析するとともに、新たに瞳孔半径、瞬き頻度、血圧変化等の測定・分析を加えた。これらをもとに、感情の多面的な生理的指標を生成しつつある。 発達心理班:絵本などを材料とし、幼児・児童における材料の理解度と感情生起との対応を検討した。特に、隠された感情を理解したり、感情を包み隠す行動の発達過程が明らかになりつつある。 認知心理班:特定の感情を表現する視覚刺激(人間の顔の表情及び線画パタ-ン)の分析と弁別実験を通し、基本感情と基本感情表現の分類及びその特性の検討を行った。 社会心理班:社会的行動を規制するものとして、「恥」という感情を取り上げ、援助行動などに及ぼす影響を実験的に検討した。
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