研究課題/領域番号 |
02451018
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
相馬 一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00063488)
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研究分担者 |
安藤 孝敏 早稲田大学, 情報科学研究教育センター, 助手 (00202789)
佐古 順彦 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (10000069)
山本 多喜司 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (30033541)
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キーワード | 環境アメニティ / 物理的環境 / 対人的環境 / 社会文化的環境 / 必要性 / 快適性 / 贅沢さ / 比較文化的研究 |
研究概要 |
環境アメニティ評価のため日本語と英語版の調査用紙を作成した。この調査用紙は環境の3側面(物理的環境、対人的環境、社会文化的環境)で、必要、快適、贅沢だと考えるものをそれぞれ最大10項目まで記入してもらうというものであった。比較文化的な観点から、日米両国のおいて学部生約100名に対して調査が実施された。 日米両国の調査結果を検討してみると、物理的環境のカテゴリ-では、生活をする上で最低限必要と考えられるもの(必要性)は日米間で共通する項目が数多く見られた。また、快適性・贅沢さのカテゴリ-についても両国間で類似する項目がかなり見られた。対人的環境と社会文化的環境のカテゴリ-では、両国間にかなりの差異が見られた。特に、日本では直接的な対人関係に関する項目が多く見られ、一方米国では対人関係への抽象的な係わり方に関する項目が見られた。また、日本では上下関係というような階層的な対人関係についての項目が多くなっていたが、米国ではそのような項目はほとんど見られなかった。 日米の比較文化的な研究結果から、必要性というものは日常生活の中でより直接的に体験されるものであるが、これとは対照的に快適性、贅沢さというものは個人的な要因に左右され、必要性よりも多少間接的に評価されるということが考えられる。
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