研究課題/領域番号 |
02451051
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
牧野 修二 愛媛大学, 法文学部, 教授 (20036114)
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研究分担者 |
大櫛 敦弘 高知大学, 人文学部, 講師 (40201967)
藤田 勝久 愛媛大学, 教養部, 助教授 (10183592)
間瀬 収芳 愛媛大学, 教育学部, 教授 (00209462)
宮本 一夫 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (60174207)
若江 賢三 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (60136299)
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キーワード | 戦国銅鏡 / 戦国楚墓 / 製銅遺跡 / 天水放鳥灘秦墓 / 都市水利 / 睡虎地秦簡 / 労役刑 / 漢代三輔 |
研究概要 |
当該年度は、戦国・秦漢時代の出土文物・資料の全体的な整理をするために、各研究者が分担して資料の収集を行い、それぞれ文献資料の目録の一部分を作成した。また6回にわたって研究会を行い、情報の交換をするとともに、各分担者の研究報告を行った。その内容は、大櫛敦弘が居延漢簡研究の紹介と、漢代三輔制度の形成に関する問題を整理した。間瀬収芳は包山大墓を中心として、戦国楚墓における墓葬の特徴を整理する視点を提出した。藤田勝久は、天水放馬灘秦墓出土の地図を位置づけ、戦国秦の交通路を報告した。若江賢三は、睡虎地秦梶を中心に労役刑を総括した。宮本一夫は、戦国燕の副葬陶器を検討して、その領域形成と時代による変遷を位置づけた。 このほかに各研究者は、戦国銅鏡の編年や、古代楚の製銅遺跡、戦国都市の水利遺跡・機構、秦代の穀倉制度などについて、個別の成果を発表した。したがってその対象とする地域は、秦・楚・燕・三晋・斉の古代社会のほぼ全域にわたり、その内容は墓葬制度、領域と交通路、水利財政などの分野に及んでいる。これらは具体的な考察によって、各地域の時代変化と文化的な特色を明らかにしており、地域的な比較検討を進めてゆくための基礎にすることができる。 今後は、さらに各分野における具体的課題の考察を深化させるとともに、研究者相互の地域的な共通性と差異を討論して、中国古代社会の総合的な視点に向けて議論を進めたいと考えている。
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