研究課題/領域番号 |
02451054
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
稲田 孝司 岡山大学, 文学部, 教授 (40135926)
|
研究分担者 |
絹川 一徳 岡山大学, 文学部, 助手 (50204938)
鈴木 茂之 岡山大学, 理学部, 助手 (00183418)
|
キーワード | 旧石器 / ナイフ形石器文化 / 細石刃文化 / 炉跡 / AT火山灰 |
研究概要 |
1.岡山県上斎原村恩原遺跡で発掘調査を実施し、次の成果があった。 (1)AT火山灰層直下層、オドリ火山灰層、ソフトロ-ム層、漸後層においてそれぞれ石器が出土し、とくにオドリ火山灰層の資料が増加したことにより、編年作業が進んだ。 (2)AT火山灰直下層で多数の砂礫堆を検出した。詳細な分析の結果、砂礫堆中心部にも石器類が含まれることが明らかとなり、人為的産物であることが検証できた。 (3)火の使用を検証するため、AT火灰直下層上面において残留熱磁化測定用のサンプルを採取した。現在分析作業中である。 2.鳥取県淀江町原畑のナイフ形石器採集地において段丘堆積物と火山灰層を検討した。肉眼でみるかぎりAT火山灰の堆積はなく、採集の杉久保型ナイフ形石器はAT火山灰降下以降である可能性がつよい。 3.兵庫県温泉町畑ケ平遺跡、山口県宇部市周辺遺跡、鳥取県大山山麓などを踏査し、旧石器時代遺物の採取や火山灰層の検討を行った。 4.島根県隠岐における黒曜石原産地を踏査し、原石採取を行った。また黒曜石・玉髄・メノウなどの打剥実験・焼成実験を行った。
|