研究課題/領域番号 |
02451054
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
稲田 孝司 岡山大学, 文学部, 教授 (40135926)
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研究分担者 |
絹川 一徳 岡山大学, 文学部, 助手 (50204938)
鈴木 茂之 岡山大学, 理学部, 助手 (00183418)
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キーワード | 旧石器 / ナイフ形石器 / 細石刃文化 / 炉跡 / AT火山灰 / 大山火山灰 |
研究概要 |
1.岡山県苫田郡上斎原村恩原遺跡の発掘調査 (a)1990年・1991年の8月に同遺跡第1地点において発掘調査を行った。その結果、従来無遺物層とみなされてきたAT火山灰(22000年前)の上面で新たに石核と剥片を発見した。日本列島を広範囲に覆ったAT火山灰降下直後の旧石器人の生活のありさまを追究する上で、今着重要な意義をもつと思われる。恩原遺跡では、これにより上位から順に漸移層・ソフトロ-ム層・オドリ火山灰層・AT火山灰層・礫混じり粘土層の計5層において旧石器文化層を確認したことになり、西日本有数の重複文化層の遺跡となった。 (b)またこれまで資料の少なかったオドリ火山灰層では、1990年発掘21トレンチで石核・剥片を含む石器ブロックを検出し、1991年29トレンチでは20センチ大のものを含む安山岩配石・剥片・木炭集中を確認し、石器編年と生活址追究の両面にわたる資料が増加した。 (C)資料のもっとも豊富な礫混じり粘土層では、1990・1991両年で新たに砂礫堆15基、石器ブロック8カ所、灰土2カ所を確認した。砂礫堆の構造を詳細に分析し、砂礫と木炭・配石・石器とが密接に関係することを検証した。 2.中国地方旧石器遺跡の分布調査 鳥取県淀江町原畑遺跡、同県関金町野津三遺跡、兵庫県温泉町畑ケ平遺跡、同県同町上の山遺跡、山口県宇部市周辺遺跡等を踏査し、堆積層と石器散布状況を検討した。 3.鳥根県隠岐における黒曜石原産地を踏査し、産状を検討するとともに原石採取を行った。また石器に用いられた各種石材の打剥実験・岩石学的研究を行った。
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