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1990 年度 実績報告書

名詞の限定表現の研究ー冠詞と指示詞の意味論構築

研究課題

研究課題/領域番号 02451061
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

坂原 茂  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40153902)

研究分担者 三藤 博  大阪外国語大学, 外国語学部, 講師 (60181939)
林 博司  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40135819)
大木 充  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60129947)
キーワード冠詞 / 指示詞 / 課名詞 / メンタル・スペ-ス理論
研究概要

従来の名詞句の指示性に関する研究は,個別的すぎたり、単なる事実の指摘に終わっていることが多かったが,本研究は,このレベルを越え,包活的な名詞限定表現の理論を構築することが目標である。この目標達成のため,当初の予定では3年の研究を考えていたが,認可の事情により,2年計画に変更せざるをえなかった。そのため,多少研究計画・方法に見直すべき点があったが,その枠内で当初の目標達成に近い成果をあげるべく研究を進めている。デ-タ収集については,多少規模の縮少があったが,有益なデ-タを数多く収集することができ,整理,デ-タベ-ス化も着実に進んでいる。今年度の注目すべき成果としては,日本語指示詞コソアと課名詞の用法とフランス語指示詞,冠詞の用法の対照研究により,日本語裸名詞とフランス語定冠詞句との用法の著しい類似を明らかにした。さらに,日本語指示詞ソは,フランス語の定冠詞・所有形容詞の用法もカヴァ-しており,単にフランス語指示詞ceの対応物と考えたのでは不十分で,対照研究の観点からは,指示詞と定冠詞。所有形客詞の二重の分類を受けるべきあることも明らかにした。こうした成果の一部は,いくつかの研究集会での発表を通じて,かなり広い関心を持たれている。成果の公刊については,今年度は刊行費を予算に組んでいないので,大学の紀要,学会誌などを利用して成果の発表をしていく予定である。また,成果の一部は今年度8月刊行予定の『認知科学ハンドブック』(共立出版)の坂原担当の「メンタル・スペ-ス理論」の章にも組み込んである。これは来年度には英語版も出版される予定である。図書の収集については,かなり不十分な点も残ったが,これは予算の許す範囲で来年度も維続していく。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 坂原 茂: "メンタル・スペ-ス理論" 認知科学ハンドブック(共立出版,1991.8). (1991)

  • [文献書誌] 坂原 茂: "名詞句限定表現の研究" 科研報告(筑波大学,青木三郎代表). (1991)

  • [文献書誌] 坂原 茂: "役割,ガ・ハ,ウナギ文" 認知科学の発展(講談社サイエンティフィク). 3. 29-66 (1990)

  • [文献書誌] 坂原 茂: "ジル・フォコニエ-現代言語学の旗手たち(6)" 言語. 20ー6. (1991)

  • [文献書誌] 坂原 茂: "同定文・記述文とフランス語のコピュラ文" フランス語学研究. 24. 1-13 (1990)

  • [文献書誌] 林 博司: "ソ/luiにより代名詞化" フランス語学研究. 24. 72-75 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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