研究概要 |
本年度は、研究計画に基づき、下記に示すように、(1)すでに翻訳・要約を完了した海外の法律デ-タベ-ス(LEXIS,WESTLAW)の利用マニュアルを基礎として、日本の法律家向けの検索マニュアルを作成した。さらに、それを一般の研究者、学生にわかりやすく整理し、その成果を、阪大法学41巻4号583〜619頁に松浦好治・門昇「法情報の理論序説(一)」として公表した。この研究は、全国の研究者から注目を集め、多くの大学から問い合わせが相次いでいる。 (2)最近の外国書籍・文献情報のデ-タベ-スの構築および検索のための利用者自主トレ-ニングプログラムの開発着手し、最初の試みとして、法学部の図書資料の所在検索システムを作成し、それを法学部のロ-カルエルア・ネットワ-ク・システムにインスト-ルし、各研究室から自由にアクセスできる環境を整備するとともに、学生にも自由に利用できるようにパソコンシステムへの変換を行った。 (3)各種の自主トレ-ニングプログラムを実現するためのエキスパ-トシステムの開発研究を推進し、不法行為法.契約法について.法的推論とともに,判例検索を実現する試作システムをprologを利用して作成した。 (4)法廷弁論、要件事実分析、法的推論構造の実状調査のため、裁判所、模擬裁判の見学を行なうとともに,実状について、裁判官.弁護士.検察官からヒアリングを行った。
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