研究課題/領域番号 |
02451088
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
久保 嘉治 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (40003074)
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研究分担者 |
佐々木 市夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (70125384)
沢田 学 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (60142791)
伊藤 繁 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00003145)
黒河 功 北海道大学, 農学部, 助教授 (90125310)
永木 正和 帯広畜産大学, 蓄産学部, 助教授 (90003144)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 加工原料農産物 / 地域産業連関分析 / フロンティア費用関数 / 費用効率 / シミュレ-ション / 契約生産取引 / 契約取引コントロ-ル / 冷凍食品 |
研究概要 |
この研究から得られた知見は以下のとおりである。(1)昭和60年北海道内地域産業連関表によって食料及び食品産業の特徴をとらえると、影響力係数は食品製造業と畜産業で高く、最終需要の域外依存が高く、域外輸移出の生産誘発依存度は、道央地域を除く地域では殆ど70%超となっている。(2)輸移出減少がもたらす生産削減効果を付加価値減少額で計ると、食品製造業で直接製造業で直接効果の5.7倍、畜産3.7倍、耕種2.3倍と高い。よって、食料・食品産業を介して波及する自由化の影響はそれだけに大きい。(3)加工原料乳生産農家の費用効率分析から、非効率改善がもたらす平均費用低減可能性は約27%見込まれ、現状規模を維持しての非効率改善は25ポイントで、これがもたらす改善効果が大きい。費用効率指標は、搾乳牛頭数、牛乳生産量、酪農専業率、1頭当り乳量、労働1時間当り乳量と正の高い相関がある。(4)コ-ンスタ-チ原料、国産でん粉、異性化糖、砂糖、などの市場を包括したでん粉、甘味料市場のシミュレ-ション分析は、コ-ンスタ-チと国産いもでん粉とを抱き合わせ販売する比率を10:1に緩和することによって、原料馬鈴しょは5.7%低下して基準価格に近づき、基準価格を維持するためにはでん粉生産を9%削減を必要とするが、馬でん固有用途、化糖や砂糖の市場への影響は僅少に留まる。15:1に緩和されると、馬でん生産は、25〜38%削減を余儀なくされると予測され、市場開放の影響は大きい。(5)市場開放に対応して畑作地域農業の付加価値化を図る目的では、マイナ-な市場ではあるが一定のペ-スで拡大しつつある新作目として、冷凍あるいは漬物加工向き野菜、調理冷凍食品向原料、生薬や花卉などを、耕作する意義が大きい。モデル分析は、耕地の5〜8%にこの種の作目を許容し、緑肥休閑作物への一部転換を示唆した。(6)原料野菜の契約生産取引様式や一般畑作物の共済加入普及も、現状分析がなされた。
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