| 研究課題/領域番号 |
02451089
|
|---|
| 研究機関 | 京都大学 |
|---|
研究代表者 |
藤谷 築次 京都大学, 農学部, 教授 (30046453)
|
|---|
| 研究分担者 |
増田 佳昭 滋賀県立短期大学, 農業部, 助教授 (80173756)
新山 陽子 京都大学, 農学部, 講師 (10172610)
武部 隆 京都大学, 農学部, 助教授 (30093264)
|
|---|
| キーワード | 企業形態 / 家族経営 / 協業経営 / 企業経営 / 農事組合法人 / 会社法人 / 農業生産法人 / 経営管理 |
|---|
| 研究概要 |
社会的・経済的環境の変化と技術革新の進展の中で、農業経営は変化しつつあり、家族経営の性格分化が進む一方、協業経営や企業経営の形成も見られるようになってきている。このような状況の中で、本研究は、本年度、主として次の2点において、その成果をあげることができた。
第1は、農業の企業形態に関する文献・資料の収集と、各種経営の実態調査(京都府・愛知県・鹿児島県において実施)、及びアンケ-ト調査(以下で述べる)を下に、耕種・畜産の別に、農業経営の構造的側面に関わる諸問題を体系的に整理し、またそこにおける経営管理の相違点と展開の方向性を明確にしえたことである。この時、地域農業計画論の立場から、法人経営を積極的に位置づける必要のあることも示唆することができた。
第2は、農事組合法人(2号、以下同様)を対象にしたアンケ-ト調査(配布1,200部、回収360部)により、法人の構成、事業内容、土地、従事者、役員、管理運営、財務、法人設立の経緯とその後の動向、法人制度、地域への影響、それに法人経営の今後などの項目について、その実態を明らかにすることができた点である。特に、クロス集計の結果から、主要事業が直営生産である農事組合法人と直営生産でない農事組合法人との相違、また農業生産法人である農事組合法人と農業生産法人でない農事組合法人との相違を、上記の項目ごとに整理しえたことは、本年度の最大の成果である。
翌平成3年度は、会社法人に対する同様のアンケ-ト調査を予定しているが、これの調査結果をも合せると、農業経営の企業形態研究に関する大規模法人経営の実態については、ほぼその全貌を明らかにすることができると判断している。
|
