研究課題
本年度の研究実施計画に従って、作成したコースウェア「筋肉内注射」の評価を行なった。作成意図から学習効果の評価を重視し、自作したコースウェアを評価した。調査対象は、本学3年生107人のうち調査協力承諾者を対象とした。 調査内容は、学習実行セット使用によるコースウェアでの学習に加え、自記調査法である。調査方法の時期は、3年次の看護学各論実習前である1992年6月か7月までである。具体的方法は、CAI学習前に一斉に筋肉内注射についての知識を調査する。次に片方のグループにはCAIを使用し、一方のグループはCAI末使用のまま2回目の知識調査を行う。さらにCAI未使用グループにCAIで学習させてから3回目の知識調査を一斉に行う。なお、調査内容は2つのグループとも同じで、しかも知識調査は1.2.3回が同じ内容である。調査協力者58人中、CAI学習実行調査の有効回答者が55人、知識度調査の有効回答者は40人であった(グループA=21人、B=19人)。1.認知的領域からみたCAIの有効性学習前に有意差のあった2つの群が時差介入後に有意差がなく、作成CAIの効果をあらわしている。また、学習前後の平均値からは、向上度が37.4%であった。2.情意領域からみた学習効果情意面については「楽しい」「面白い」「もっと作ってほしい」などの感想を持ち、イメージアップしたのは「親しみやすい」「魅力がある」であった。反面、眼が疲れる、キーボード操作が大変などの反応があった。学生の個別学習を助ける画面として作成上、工夫した小テストについても学習効果の確認が得られた。
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