研究概要 |
人間の情報受容と処理機能を認知心理学の立場から探る基礎実験が中心であった初年度の研究成果を踏まえ,映像リテラシ-並びにコンピュ-タリテラシ-の習得に有効な学習内容を設定し,試行した。 (1)映像リテラシ-習得のための学習内容とその実施方法に関する研究映像情報と言語情報との認識差と特性について究明したもので,研究成果の4番目に掲げられている。(「算数文章題の問題解決……」) (2)ビデオ教材などの作成、評価等に関する能力向上に必要な学習内容とその実施方法を定め,試行する。(メディア教育の一環として)既有のビデオ装置及び8ミリビデオ編集装置などを利用し,定期の授業でビデオ教材の製作実習を行う。(財団法人 放送大学教育振興会発行「教師教育ビデオ教材 No.805 マイクロティ-チングー岡山大学の場合ーとして紹介されている) (3)パソコンのプログラミングとパソコン用市販ソフトの利用に必要な能力を授業の実習を通じて分析し、その有効な習得方法について試案を作成した。 「BASIC」プログラミングにみられるつまづきの分析」と題し、研究成果の一部を速報した。プログラミング実習で顕著な性差が見られた。また,ワ-プロの習熟度と漢字の「書き」能力に負の相関が見られることを指摘できた。 (4)研究の中間報告並びに類似の研究を遂行している研究者との情報交換を行った。(特に教育方法・技術の視点から) 平成3年度教員養成系大学・学部等教官研究集会ー教員養成のための情報教育の研究ーに於て,「実践的な学習指導力の習得をめざした授業プログラムの開発と実施と題して研究発表を行った。また,国際会議ICOMMET '91では,中学校段階でのCAl実践例を報告した。
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