研究課題/領域番号 |
02452011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小杉 健郎 東京大学, 理学部, 助教授 (70107473)
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研究分担者 |
柴崎 清登 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (90023689)
常田 佐久 東京大学, 理学部, 助手 (50188603)
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キーワード | 太陽フレア / 硬X線撮像法 / 硬X線望遠鏡 / すだれコリメ-タ / フ-リエ合成型望遠鏡 / 画像合成法 / 最大エントロピ-法 |
研究概要 |
本研究は、第14号科学衛星SOLARーA搭載の硬X線望遠鏡(HXT)の画像合成法の開発、及び画像処理システムの構築をめざしたものであるが、幸いにも衛星は1991年8月30日に無事地球周回軌道に打ち上げられ、「ようこう」と命名された。観測機器の立ち上げも順調に推移し、HXTも10月初旬には定常観測を開始するに至っている。こうした状況の中で、本研究に直接関連する部分では以下の進展が見られた。 1.1990年度までに開発した最大エントロピ-法(MEM)によるHXT画像合成プログラムを実デ-タに適用し、太陽フレアの硬X線像取得に成功した。 2.関連して、衛星の伝送デ-タと画像合成プログラムとのインタフェ-ス・プログラム等を開発・整備した。 3.画像合成プログラムを大型計算機よりワ-クステ-ションに移植して、いずれを用いても画像合成ができるようにした。 4.ワ-クステ-ション上での画像処理ユ-ティリティを充実させ、硬X線フレア・イメ-ジの時間発展の解析を容易化した。 5.大量の衛星デ-タを宇宙科学研究所のデ-タベ-ス・システムより配信するコピ-・システム(8mmカ-トリッジ・テ-プ使用)を構築した。 6.一部のデ-タについては、科学結果に直結する解析を開始した。 7.HXTについての包括的な論文を出版した。 ひきつづき、システムの充実、デ-タ解析を進めつつある。
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