研究課題/領域番号 |
02452016
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
藤下 光身 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (60141967)
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研究分担者 |
佐藤 克久 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (90178715)
久慈 清助 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (40132675)
原 忠徳 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (60000171)
笹尾 哲夫 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (20000177)
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キーワード | パルサ- / VLBI / 群遅延時間 / 電離層電子密度 / 固有運動 / 年周視差 / シンチレ-ション / 電波位置天文 |
研究概要 |
1.パルサ-のVLBI観測 1991年6月10日から17日にかけて、他の観測課題と併せてVLBI国際観測を行った。パルサ-の観測に関しては、日本の通信総合研究所関東支所(鹿島)の34mアンテナ・オ-ストラリアのパ-クスの64mアンテナ・同国テイッビンビラの34mアンテナ、さらに同国タスマニア島ホバ-トの26mアンテナが参加した。パルサ-のゲ-ティング機能のある相関器は現在国立天文台で製作中であり、その完成を待って相関処理をする。ゲ-ティング機能の必要のない他の天体の相関については、日本とオ-ストラリアの両国で相関処理をおこなっている。日本では鹿島・パ-クス間の基線の処理が済んでいる。 2.電離層の補正デ-タ 上記オ-ストラリアとのVLBI観測の間に、汎地球測位システム(GPS)の人工衛星からの信号を用いて電離層電子密度のデ-タを取得した。鹿島・パ-クス間のKー4の相関処理結果がおもわしくないので、オ-ストラリア側で処理するマ-クIIのデ-タと比較しながら単周波VLBI観測の精度を確かめる。 3.パルサ-カタログ 昨年度作成した固有運動と年周視差、シンチレ-ションデ-タのデ-タベ-スに追補を行った。また、新たに位置と周期のデ-タを付け加えた。シンチレ-ションのデ-タベ-スを用いて、パルサ-のパルス周期とその時間変化の積と固有運動の相関関係の三次元への拡張を、昨年度よりさらに詳細に検討した。その結果、CORDESによって求められた関係式の三次元への拡張が最も自然であることが判明した。
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