研究概要 |
本研究の目的は,ダイヤモンド・アンビル・セルを用いて超高圧に圧縮され高密度になった単純分子固体硫化カルボニル,硫化水素,等の分子ダイナミクスを音響フォノンスペクトロスコピ-により明らかにしようとするものである。 1.本スペクトル研究に必要な水冷アルゴンイオンレ-ザ-(主要設備)の安定発振の実現を行った。 2.ダイヤモンドセル及びレ-ザ-の安定性をチェックするために,標準物質エタノ-ルと本代題の硫化カルボニル(COS)の超高圧力下のレ-ザ-ラマン散乱を測定した。その結果は,裏面の研究発表の項に記したように良いものとなった。 3.硫化水素(H_2S)の音響フォノンスペクトロスコピ-のためのブリルアン散乱を行い,音連,屈折率,状態方程式,等の圧力依存性を決定し,分子ダイナミクス考察に必要な基礎的デ-タが得られた。 本結果は、1月に開らかれた日米セミナ-(高圧下の地球関連物質,伊勢)において発表した。(論文については,裏面に記載) 4.さらに、目的に向けて継続中である。
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