研究概要 |
これまで固体主として金属箔の阻止能の精密測定を行い,多くの成果を上げて来た。本課題のガスの阻止能の精密測定をはじめるにあたり,申請書に書かれているように,新しく種々の測定機器を買い求めなければならない。即ちガスの阻止能を高精度で測定するためには,現在使用の固体の阻止能の測定機器と同種類のもの一式を新たに備えなければならない。従って本年度はその一式の購入及び現存の機器の老朽化にともなう補充を行った。更にガスの圧力及び温度がガスの阻止能の精度を大きく左右するので,精度の高い圧力計と温度計を購入した。 未だ肝心なガスチェンバ-の設計製作が残されているが,我々独自のガスチェンバ-を現在考案中であり,その製作は来年度(平成4年度)の予定である。 以上のように,本年度はガスの阻止能を測定するための準備段階であり,本研究課題に対する研究実績は上っていないが,長年の夢であり念願であったガスの阻止能を高精度で測定するための準備が順調に進んでいることを報告させていただく。
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