研究課題/領域番号 |
02452056
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
吉岡 直人 横浜市立大学, 文理学部, 助教授 (10167728)
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研究分担者 |
鏡 重次郎 宇都宮大学, 工学部, 教授 (60005337)
菊地 正幸 横浜市立大学, 文理学部, 教授 (20046147)
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キーワード | 摩擦 / 接触理論 / 表面形状 / 断層 / 震源メカニズム / 波動透過 |
研究概要 |
1.接触面形状測定法の確立。本研究課題については2種類の理論的方法(確立論的方法、パワ-スペクトルを利用する方法)の比較検討をおこなった。両者はほぼ良い一致を示す。この結果については、地震学会において報告をおこなった。 さらに3次元の表面形状を詳細に測定するための手法(デ-タ採取プログラム)を開発した。これを用いて次年度以降、上記理論の妥当性を検証する予定である。 2.応力下での接触が波動の減衰に及ぼす影響。昨年度構築した二軸加圧装置により、接触面を通過する波動の透過実験をおこなった。垂直荷重の増加により、透過波動のエネルギ-は非線形的に増加すろ様子が観測された。さらに水平応力を加えた場合、P波の初動振幅に変化がみられた。その他の結果(周波数依存性、S波の変化等)については現在解析を進めている段階である。これまでに得られた結果については地震学会で発表を行なう予定である。 3.滑り開始のメカニズム。滑り開始のマイクロメカニカルな機構について理論的なモデルを構築し、実験結果と比較をおこなった。理論よく実験結果を説明する。この結果についてはコロンビア大学との共同研究の形で論文投稿をおこなった。
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