• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

診断モデルを用いた全海洋の物質循環と水塊形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02452059
研究機関京都大学

研究代表者

今里 哲久  京都大学, 理学部, 教授 (40025391)

研究分担者 藤尾 伸三  東京大学, 海洋研究所, 助手 (00242173)
秋友 和典  京都大学, 理学部, 助手 (10222530)
淡路 敏之  京都大学, 理学部, 助教授 (40159512)
キーワード診断モデル / 全球海洋の流動場 / ラグランジュ運動 / 海水交換量 / 分散係数の分布
研究概要

(1)LEVITUS(1982)の密度,HELLERMAN & ROSENSTEIN(1983)の風のデータを活用して,四季に対応する全世界海洋の流動場を診断的に求めた。3月(2〜4月の平均で,北半球の冬季)と9月(8〜10月の平均で,北半球の夏季)の流動場を比較すると,インド洋と太平洋の熱帯海域,ウェッデル海,インド洋北部などで,変化が大きいことが分かった。
(2)年平均流動場と四季の流動場との比較を行って,年平均流動場が1年間の変動の中でどのような位置を占めるのかを検討した。
(3)粒子を投入して,ラグランジュ的に10年間追跡し,各海盆間の海水交換課程を検討した。たとえば,北大西洋の深層水の生成にはあまり季節変動が見られないこと,ウェッデル海では冬季に夏季の3倍程度の深層水が供給されていることなどが見出された。
(4)南極周極流が各大洋への輸送に対してはたす役割を検討するために,20°S以南の海域に対して,0.5°×0.5°の細かい格子のモデルで数値実験を行い,熱や物質の輸送過程に重要な役割をはたす中規模渦の再現を試み,解析を継続して行っている。
(5)3年間の研究成果をとりまとめて報告書を作成した。
(6)論文は2編発表済み(J.G.R.)で,現在投稿準備中のものが3編ある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.FUJIO: "WORLD OCEAN CIRCULATION DIAGNOSTICALLY DERIVED FROM HYDROGRAPHIC AND WIND STRESS FIELDS.1:THE VELOCITY FIELD" JOURNAL OF GEOPHYSICAL RESEARCH. 97. 11163-11176 (1992)

  • [文献書誌] S.FUJIO: "WORLD OCEAN CIRCULATION DIAGNOSTICALLY DERIVED FROM HYDROGRAPHIC AND WIND STRESS FIELDS.2:THE WATER MOVEMENT." JOURNAL OF GEPHYSICAL RESEARCH. 97. 14439-14452 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi