| 研究課題/領域番号 |
02452082
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| 研究機関 | 東京大学 |
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研究代表者 |
高木 堅志郎 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (90013218)
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| 研究分担者 |
酒井 啓司 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00215584)
田中 肇 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60159019)
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| キーワード | リプロン / 広帯域リプロンスペクトロスコピ- / 液体表面物性 / 光散乱 / 光ヘテロダイン分光 / ラングミュア膜 |
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| 研究概要 |
液体の表面・界面における構造・物性、及びそれにともなう反応性は、液体内部のそれとは大きく異なっている。液体表面物性については従来より基礎物性研究の立場から多くの研究がなされてきた。最近では、機能性分子薄膜としてのLB膜の形成等、液体表面をデバイスとして積極的に利用する試みが行なわれるようになり、工学的にも強い関心が持たれている。液体表面物性の研究手段としては表面張力測定があるが、分子レベルの液体の動的物性研究という観点からは10MHz程度の時間分解能を有する測定手段の開発が強く望まれている。最近、液体表面に熱的に励起された表面張力波(リプロン)が伝搬する様子を光散乱を用いて使べる試みがなされている。しかし技術的な制約によりその周波数域は数10kHz程度に制限されていた。我々は昨年度の研究で、MHz域のリプロン測定が可能な広帯域リプロン光散乱法を開発し、これを純粋単純液体に応用してその高周波表面物性の研究を行った。本年度は、更に装置に改良を加えて多くの表面の系についての測定、研究を行った。本年度の研究成果を以下にまとめる。
1)液体表面に展開された不溶性界面活性剤の形成する単分子膜(ラングミュア膜)は、LB膜の前駆体として工業的に重要である。このラングミュア膜の動的物性を光散乱法で測定し、表面粘弾性についての考察を行った。
2)ゼラチン、アガロ-ス水溶液など高分子溶液のゲル化に伴う表面張力波から表面弾性液へのモ-ド変化を観察し、表面における相転移過程の研究を行なった。
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