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1992 年度 実績報告書

サービス部品の需要予測、在庫管理および信頼性設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02452131
研究機関京都大学

研究代表者

山品 元  京都大学, 工学部, 教授 (20026149)

研究分担者 井上 一郎  京都産業大学, 経営学部, 助教授
奥村 進  京都大学, 工学部, 助手 (70204146)
熊本 博光  京都大学, 工学部, 助教授 (10109019)
キーワードサービス部品 / サービス部品生産・在庫計画 / 部品故障特性 / 製品市場残存特性 / 同定誤差 / シミュレーション・モデル / 逐次サービス部品生産方式 / 一括サービス部品生産方式
研究概要

本年度は,長期にわたってサービス部品の生産を継続する場合を想定して,必要なときに,随時,サービス部品を生産,供給する逐次生産方式のサービス部品生産・在庫計画法について論じ,以下の結果を得た.
1.まず、需要予測誤差を量的かつ時間的にとらえて生産・在庫計画の再計画を行う方法を明らかにし,そして提案した逐次生産方式のサービス部品生産・在庫計画法と従来の方法を実際のデータに適用して比較し,提案した方法の有効性を示した.
次に,サービス部品の生産を早期に終了する場合を想定し,その後必要となると予測されるすべてのサービス部品を生産して保持する一括生産方式のサービス部品生産・在庫計画法について論じ,以下の結果を得た.
2.製品市場残存特性及び部品故障特性の同定誤差をあらかじめ考慮することによって,最終生産時のサービス部品生産量を適切に決定する方法を展開した.製品市場残存特性及び部品故障特性の同定誤差が大きく,品切れによる損失が大きい場合に,提案した一括生産方式のサービス部品生産・在庫計画法が有効であることを明らかにした.また,部品寿命が指数分布に従う場合に総サービス部品需要量が簡単な式で表せることを利用し,製品市場残存特性及び部品故障特性の同定誤差が生産・在庫計画に与える影響を明らかにした.また,必要なサービス部品の量を簡単に求めることができるマトリクスを作成した.
3.提案した一括生産方式のサービス部品生産・在庫計画法をもとに,各種の入力データからサービス部品の最適な最終生産時期を求めることができるシミュレーションモデルを開発した.そして,そのシミュレーションモデルを用いた数値実験の結果,品切れによる損失が大きい場合には,サービス部品の最終生産時期を適切に決定することが特に重要であることを明らかにした.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hajime Yamashina: "Failure Diagnosis of a Servovalve by Neural Networks with New Learning Algorithm and Structure Analysis." International Journal of Production Research. Vol.28. 1009-1021 (1990)

  • [文献書誌] 山品 元: "方向制御弁のニューラルネットワークによる故障診断" 精密工学会誌. Vol.56. 2291-2296 (1990)

  • [文献書誌] 山品 元: "ニューラルネットワークによる機械要素の故障診断" 日本設備管理学会誌. Vol.3. 10-19 (1991)

  • [文献書誌] 山品 元: "Vベルトのクロススペクトル法と判別関数法による故障診断" 精密工学会誌. Vol.57. 1965-1970 (1991)

  • [文献書誌] 山品 元: "複数の目的特性を考慮したパラメータ設計法" 精密工学会誌. Vol.58. 516-520 (1992)

  • [文献書誌] 山品 元: "一括生産によるサービス部品生産・在庫計画法の展開" 精密工学会誌. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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