• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

画像フィルタ理論に基づくニュ-ラルネットワ-クの高性能学習方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02452155
研究機関東京工業大学

研究代表者

小川 英光  東京工業大学, 工学部, 教授 (50016630)

研究分担者 山下 幸彦  東京工業大学, 工学部, 助手 (90220350)
熊沢 逸夫  東京工業大学, 工学部, 助教授 (70186469)
キーワードニュ-ラルネットワ-ク / 画像処理 / 学習 / 汎化 / フィルタ / 非線形 / 統計
研究概要

本研究では、画像フィルタ理論の進展と共に明らかになったフィルタのデ-タ補間能力の本質に関する知見に基づいて、限られた数のサンプルを体験するだけで、未知の入力に対して正しい出力を与えることを保証できる新しい学習理論を構築し、それをニュ-ラルネット上に実現することを目的としている。フィルタにおけるデ-タ補間の問題と、未知の入力に対応することのできるニュ-ラルネットを構成する問題との間には密接な関係がある。前者は、関数の有限標本点上の値のサンプルのみから、まだ経験したことのない新しい点上の関数の値を推定する問題であり、これはデ-タの次元の相違こそあれ、有限個の入力サンプルに対する正しい出力が教師から示されただけで、初体験の入力に対して正しい出力を得ようとする後者の問題と本質的には同じだからである。学習理論では、この様に新しい入力に適切に対応する能力のことを汎化能力と呼んでいる。本研究では、このように、画像フィルタの理論に基づいて汎化能力を保証する新しい学習理論を構築することを目標としてきたが、当該年度において次のような成果を上げることが出来た。(1)標本点をニュ-ラルネットに対するサンプル入力、また、その標本点上のデ-タ値をニュ-ラルネットの出力に対応付けて、画像フィルタ理論からのアナロジ-により、ニュ-ラルネットに対する学習理論を確立した。(2)部分空間法を非線形な場合に拡張することにより、デ-タの非線形な内部構造をニュ-ラルネットにより記録(近似、モデル化)する方式を明らかにした。(3)実際の文字パタ-ン、音声パタ-ン等に存在する内部構造を統計的手法に基づき分析し、実験デ-タを蓄積できた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小川 英光: "逆問題としてのニュ-ラルネット理論" 電子情報通信学会誌. 73. 690-695 (1990)

  • [文献書誌] 小川 英光: "パタ-ン集合を最良に近似する部分空間" 電子情報通信学会技術報告. PRU90ー67. 67-72 (1990)

  • [文献書誌] 山下 幸彦,小川 英光: "画像空間の位相と最適画像復元フィルタ" 電子情報通信学会技術報告. PRU90ー85. 31-38 (1990)

  • [文献書誌] 山下 幸彦,小川 英光: "平均射影フィルタによる画像復元" 電子情報通信学会論文誌. J74ーDII. (1991)

  • [文献書誌] 山下 幸彦,小川 英光: "平均射影フィルタの諸性質" 電子情報通信学会論文誌. J74ーDII. (1991)

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi