研究課題/領域番号 |
02452162
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢島 修三 京都大学, 工学部, 教授 (20025901)
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研究分担者 |
石浦 菜岐佐 大阪大学, 工学部, 講師 (60193265)
荻野 博幸 京都大学, 工学部, 教務職員 (40144323)
武永 康彦 京都大学, 工学部, 助手 (20236491)
高木 直史 京都大学, 工学部, 助教授 (10171422)
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キーワード | 論理関数 / 二分決定グラフ / 論理関数処理 / 計算機援用設計 / 記号シミュレ-ション / タイミング検証 / 論理設計検証 / 計算複雑さ |
研究概要 |
本年度は、論理関数の効率的処理手法の研究をさらに進めたほか、種々の論理設計支援への適用を行ない、その有効性を実証した。 1.論理関数の効率的表現法及び処理手法に関する研究 幅優先探索によるベクトル処理向きの共有二分決定図処理プログラムをベクトルス-パ-コンピュ-タ上に実現し、性能評価を行なった。また、変数の順序の入れ換えにより共有二分決定図を最小化する手法を開発した。 2.共有二分決定図の論理設計支援に関する研究 論理回路の故障診断、タイミング検証への応用の研究を行なった。前年度に提案した、多重故障に対する故障シミュレ-ション、およびテスト集合の圧縮の手法についてプログラムを試作し、その効果を実証した。タイミング検証に関しては、論理回路中の素子遅延のばらつきを考慮したシミュレ-ション手法を開発・実現した。 3.共有二分決定図を利用した論理設計検証に関する研究 状態遷移図を論理関数により表現する手法を用いた、分岐時間正則時相論理による形式的検討アルゴリズムを開発し、これに基づく順序機械の検討システムを実現した。 4.論理関数処理の計算複雑さに関する研究 二分決定図に対する基本的処理の並列化手法を示し、その計算量を明らかにした。 5.論理設計支援システムに関する研究 論理設計支援ツ-ルにおける共有二分決定図処理を容易にするためのパッケ-ジを作成した。
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