研究概要 |
1.会話文の収集とSD式デ-タの作成:会話文の収集については,MSーDOSでのファイル化がかなり進捗した.すなわち,既にファイル化が完了していた1978ー1980年の「ラジオ英会話テキスト」および「テレビ英会話」文に加えて,1980ー1991年のテキスト文のファイル化を終了した.SD式の作成については,SD式の記法に関するいくつかの改良点に伴う検討と小規模デ-タベ-スの試作を行なった. 2.SD式デ-タ処理環境システムの改良:既に開発しているSD式処理環境“SDENV"を全面的に見直し,新たな機能を付加した“SDENVーI"を開発した.改良システムは,プログラムの簡潔さと,新たな機能の追加,及び処理速度の向上をめざすものである.新たな機能としては,与えられた概念のデ-タを基に,システム内のコンパクト概念体系の自動構成,認識・理解のシミュレ-ション,解釈や類推機能等である.システムは全てPrologを用いて記述している. 3.会話文デ-タベ-ス利用システムの開発:本デ-タベ-ス検索利用システムのプロトタイプとしてECIR(English Conversation Information Retrieval)を試作した.このシステムでは,SD式を用いて「話者の発話意図」及び「発話内容の大意」を与えると,デ-タベ-スの中からそれに合致する英語テキスト,日本語テキストが検索可能である.本年度はシステムの動作確認を主目的とする小規模なシステムにとどまった.システムの記述には,C言語,及びPROLOGを用いた.
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