研究課題/領域番号 |
02452168
|
研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
河口 英二 九州工業大学, 工学部, 教授 (90038000)
|
研究分担者 |
鎌田 清一郎 九州工業大学, 工学部, 助手 (00204602)
石川 聖二 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90128116)
|
キーワード | 知識デ-タ / 意味表現 / 自然言語概念 / 会話文デ-タベ-ス / 意味検索 / 発話意図 / 知識システム / 人工知能 |
研究概要 |
1.会話文の収集とSD式デ-タの作成:会話文の収集については、MSーDOSファイルで1991ー1992年の「ラジオ英会話テキスト」および「テレビ英会話I」について会話文のファイル化を行った。SD式の作成は8年間分(1981ー1988年)の「ラジオ英会話」文についてSD式化を行った。 2.会話文とそのSD式デ-タの管理システムの開発:SD式処理環境“SDENV"を内蔵する形の「原会話文デ-タの管理システム」、および「SD式管理システム」を作成した。これらの中には、概念ラベルの登録管理機能や原文の話題(会話場面)管理機能などを持たせている。さらに、SDENVのー部をC言語化することによりSDENV全体の高速化を進めた。 3.会話文デ-タベ-ス利用システムの開発:本デ-タベ-ス検索利用システムのプロトタイプを作成した。検索処理において以前の成功結果、不成功結果を効率的にシステム内に保存しておき、後の処理で再利用することで従来のものに比べて約10倍から20倍もの高速化が可能となった。プログラムの記述には、PROLOGおよびC言語を用いた。このシステムでの検索キ-としては(1)一つのSD式、(2)陳述的な発話文における機能項目、(3)概念ラベル、(4)英語/日本語例文の4種を設定した。以上の何れの場合も、会話文相互の意味的な近さの尺度を評価することが検索処理の中心である。この場合、システムに与えられた内部知識に基づくSD式間の詳述量による意味差の尺度を計算することが主な処理である。
|