研究概要 |
本年度は,患者の循環系モニタ-として,主として血圧の連続計測法の開発のための基礎的研究を行い,一部臨床テストも実施して次のような成果を得た。 (1)シャント部血圧測定用の体外循環血液回路の設計を,実験的並じに臨床テストにより行った。 (2)穿刺カテ-テルの流体抵抗特性の評価を行った。 (3)シャント部血圧といわゆる上腕血圧との関連の解析を行い,更に,それに及ぼす体外循環血液流量の解析を行った。 (4)シャント部血圧から上腕血圧を推定するための基本公式を導びいた。 (5)同上において,上下流カテ-テル抵抗比の導入を行うことを考えた。 (6)上記推定法に関して,実験的並じに臨床テストによる評価,検討を行った。 (7)体外循環血液に対する光(赤外光)の透過率の数値計算を行い実験値と比較した。 (8)同じく血液における温度上昇を数値的に算出し,安全性を確認した。 (9)単一光ファイバにて2波長の赤外光を用いた血液特性測定装置を作成し,第2期(平成3年度)への使用の見通しを得た。
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