3年計画で行った研究の最終年度である。本年度の研究実施計画としては、以下の4点をあげた。すなわち 1)文献調査、システム及び器具の使用実態調査、生活行為と水使用のアンケート調査の結果を分析し、基礎資料についてとりまとめる。 2)入浴を中心とする実験を継続し、水量と水質及び行動パターンを考慮した衛生学的見地からの検討を行う。 3)コンピュータ・シミュレーションを実行し、ミニマム水量の算定について検討する。 4)以上を総合的に検討し、本研究のとりまとめを行う。 水使用行動としては、主として入浴をとりあげたが、さらに住宅における水使用行動全般についても検討した。上記1)については、研究発表の欄に示すように、いくつかのまとめを行い、本研究の基礎資料として検討した。2)については、前年度の実験を継続し、その結果の一部を発表した。3)については、コンピュータシミュレーションのモデルについて検討するとともに、プログラムを開発して試行した。さらにこれを基にして今後新らたな研究を展開する予定である。4)については、本研究の3年間の成果をとりまとめるべく、現在なお作業中である。 以上3年間の研究として、住宅を中心とした水使用行動の分析をし、入浴を中心とした実態を行い、さらにコンピュータシミュレーションを行うことによって、ミニマム水量の算定について検討し、一応の成果が得られたものと考えている。
|