研究課題/領域番号 |
02452259
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
尾崎 叡司 神戸大学, 農学部, 教授 (30081491)
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研究分担者 |
田中 勉 神戸大学, 農学部, 助手 (20144602)
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キーワード | 浸透流 / 仮締切り矢板 / 浸透破壊 / アコースティック・エミッション / 等ポテンシャル線 / 二次元浸透破壊実験 / 異方透水性 / パイピング |
研究概要 |
典型的な浸透破壊問題である矢板背後地盤の浸透流による破壊について考察を行った。まず、実際にパイピングを生じた事例について、詳しい数値解析を行い、問題点を明らかにした。そして、その結果を関連のシンポジウムで発表した。矢板背後地盤の浸透破壊問題は、いまだに不明解な所が多く、解決されなければならない点も多々ある。この問題に関しては、これまで多数の研究者によって研究され種々の理論式が提案されている。本年度は、これらの理論を分類整理し考察を行い、その成果を学会で発表した。今後さらに考察を加え、雑誌論文としてまとめてゆく予定である。 次に、実験的には、締切り矢板前後の地盤の浸透流について考察を行った。本年度は、主に琵琶湖砂を用いて実験を行った。実験では、作製した模型地盤が均質であるかどうか、異方性を有しているかどうか、また異方性を有している場合、その度合いがどれほどかについて考察した。そして、間隙水圧の観測結果の整理システムを作成し、数値解析システムの構築を行った。これらのシステムを用いることにより、作製された模型地盤の状況の変化が正確に把握できるようになった。 さらに、実験においては、AEセンサーを取り付けAE計測を行った。AEに関しては、矢板背後の地盤が破壊に至るまでに発生するAE特性について明らかにした。そして、AE発生の段階の変化、水頭差〜流量関係の変化、地盤表面の形状の変化、等ポテンシャル線の形状の変化がそれぞれ一対一対応していることを明らかにした。 本実験は大変大がかりなものであり、一つの実験に一ケ月程度を必要とする。ここで得られた結果を検証し、データを充実するために、さらに種々の条件について実験を行い実験データの解析・整理を行ってゆく予定である。
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