研究課題
1「シ-ツを用いて行う患者移動」動作解析について平成2年11月より、動作解析のための機器購入を行い、実験システムを確立するための予備実験を実施中である。その内容は「シ-ツを用いて行う患者移動」動作中の運動動作を解析するために、ビデオ撮影一再生による動作のコンピュ-タ-分析とポリグラフによる筋電図、手指の把持力、足底にかかる重心移動の各測定値と同時測定できるシステム組立を行い、8人の被験者による予備実験を行った。システムの整備、被験者の属性、実験環境の設定など再検討を行っている。本実験に関して努力を重ねる所存である。2「シ-ツを用いて行う患者移動」時のシ-ツの持ち方の実態調査県立中央病院の内科.外科.整形外科.産婦人科.手術室等における看護婦147名を対象「シ-ツを用いて行う患者移動」時のシ-ツの持ち方について、順手.逆手の方法の選択.やり方の実態、安全.安楽に対する意識などについて、実態調査を行った。患者の上下移動やストレッチャ-からベットへの移動では60%以上の人が逆手で行っていた。選択の理由は、<握りやすさ>___ーや<力の入りやすさ>___ーなど本人の属性に関するもの、メンバ-の体格、患者の状態などであった。また、看護技術教育での学習では、「順手」17.2%、「逆手」11.0%、「習っていない」60.0%であった。順手.逆手の方法選択の因子について分析を重ねているところである。