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1990 年度 実績報告書

大強度相対論的電子ビ-ム・プラズマ系における乱流電場の分光測定

研究課題

研究課題/領域番号 02452271
研究機関金沢大学

研究代表者

増崎 克  金沢大学, 理学部, 教授 (10110602)

研究分担者 安藤 利得  金沢大学, 理学部, 助手 (80212679)
鎌田 啓一  金沢大学, 理学部, 助教授 (90143875)
キーワード大強度相対論的電子ビ-ム / 電子ビ-ム・プラズマ相互作用 / ラングミュア乱流 / プラズマ・サテライト / シュタルク・シフト / レ-ザ-誘起螢光法
研究概要

大強度相対論的電子ビ-ムを非磁化プラズマ中に入射し大振幅ラングミュア波を励起させるとプラズマはいわゆるラングミュア乱流状態になる。現在この状態は理論的に波のエネルギ-密度とプラズマの熱エネルギ-密度との比によって弱い乱流領域と強い乱流領域とに分けられているが、我々のこれまでのマイクロ波放射の実験では、我々のビ-ム・プラズマ系ではビ-ムの電子密度とプラズマ密度が同程度の場合には強い乱流状態をさらに上回る非常に強い乱流状態になっているのではないかと推測される結果が得られている。本研究の主たる目的は、我々のビ-ム・プラズマ系ではどのような乱流状態が実現されているのかを調べるための最初のステップとして、乱流電場の大きさを分光的に測定する手法を確立することである。本年度の研究経過は次のとおりである。1.BarangerとMozerのプラズマ・サテライト法及び2次シュタルク・シフトの測定のために、現有しているジヤ-レル・アッシュの0.5mモノクロメ-タのポリクロメ-タへの改造を完了した。このポリクロメ-タは約3Aを8チャンネルでカバ-するものである。2.ヘリウムガス真空チェンバ-に充填し、これまでの軸方向に密度勾配のあるプラズマ生成法を用いてプラズマを生成して相対論的電子ビ-ムを入射し、上記ポリクロメ-タ-でスペクトル測定を行う実験が進行中である。3.軸方向にできるだけ一様な密度分布のプラズマについて実験を進めるためにコイル型のカ-ボンプラズマ銃を製作し、軸方向に一様な密度分布でかつ密度をこれまでよりも広範囲に変化させることができるようになった。これにより乱流の重要なパラメ-タであるビ-ムの電子密度とプラズマ密度の比を広範囲に変化させることができる。4.川崎と尾田のプラズマ・サテライト法へのレ-ザ-誘起螢光法の応用のために色素レ-ザ-を購入し、これの励起用の窒素レ-ザ-の設計製作を始めた。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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