研究課題/領域番号 |
02452276
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三間 圀興 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (30033921)
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研究分担者 |
宮永 憲明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (80135756)
高部 英明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 講師 (20150352)
田口 俊弘 摂南大学, 工学部, 助教授 (90171595)
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キーワード | 高密度プラズマ / 核融合反応 / イオン間動径分布関数 / 強結合プラズマ / ト-マス・フエルミモデル / 高Zイオン / ク-ロン障壁 |
研究概要 |
重水素と高Zイオン及び電子からなる三成分プラズマにおけるイオン間動径分布関数をHNC方程式及びト-マス・フエルミモデルを用いて決定した。その結果より、D+D→T+P及びD+D→^3He+nの核融合反応に対する高密度効果によるク-ロン障壁の低下の大きさを評価した。ク-ロン障壁の低下とプラズマの温度・密度との関係を求めて、高密度プラズマ効果による核融合反応率の増加の可能性を研究した。ク-ロン障壁の低下を評価した結果を用いて、重水素間のトンネリングの確立を計算し、密度・温度、高Zイオンの混合比と核融合反応率との関係をグラフにして求めた。 具体的に行った作業は以下の通りである。 (1)強結合三成分プラズマの統計モデルを設定し、数値計算がおこなわれ高Zイオンの電離度及びイオン間のポテンシャルを計算した。 (2)重水素を炭素との混合プラズマについて計算をおこない、密度が10^<25>1/cm^3温度300eVでは核反応率が2〜3倍増加することを明らかにした。 (3)D_2Oのクラスタ-とTiD_2タ-ゲットの衝突実験結果を調査し、高い反応率が得られた実験結果を解析した。その結果は、実験の反応率を再現しなかった。実験結果の説明は今後の課題である。 (4)高密度プラズマの原子状態の計算が出来るようになった。そのコ-ドを用いてレ-ザ-爆縮プラズマの原子過程のデ-タベ-スが得られつつある。
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