• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

中国近代化の過程における西欧科学技術導入についての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 02452286
研究機関関西大学

研究代表者

橋本 敬造  関西大学, 社会学部, 教授 (40067666)

キーワード中国近代化 / 西欧科学技術 / 江南製造局翻訳館 / ジョン=フライヤー / ロンドン伝通協会 / 翻訳事業記 / 翻訳書一覧表 / 組織的導入
研究概要

本研究課題の最終年度のあたる本年度は、第1年度および第2年度において明らかになった事実、すなわち西欧科学技術の導入の際には、その基礎となるべき科学技術の知識が重視され、その組織的導入のために上海・江南製造局が設立され、そこにおいて基礎的日文献が翻訳され刊行された。そうした科学技術文献の全般的検討を実行して明らかになった結果は、そうした文献のリストが19世紀後半の中国近代化の過程を忠実に反映しているという事実であった。
こうした結果にもとづき、科学技術文献を中心とする訳出事業を担った中心人物、ロンドン伝通協会所属のジョン=フライヤーが書いた『解説』(An Account of the Deparfinent of the Translation of Foreign Books,Shanghai,1880,カリフォルニア大学バークレー校図書館篇),すなわち『江南製造局翻訳館事業記』の全面検討を遂行することによってのみ、この事業の進行過程とその間の事業の情況が最も明確に説明されるという結論が得られ、まずその全分を翻訳し、それに注釈を加えるとともに、この事業の間に形行された文献の一覧表を作成して、最初に明らかになった仮説を実証し、それとともに、中国の科学技術の近代化にとって重要であるという諸問題についても、それまでの歴史的背景を中心にした論著によって補完するという作業を行なった。3年間にわたる本研究課題の最終年度の報告書として、別添の冊子にそれらの論著についても収録しておいた。本年度の研究作業については、そうしたとりまとめにかなりの時間と研究費が必要とされた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] KEIZO HASHIMOTO: "Adam Schall and Astronomical Works on Star-mappings" Proceedings of the International Synposium on Adam Schall, St,Augushin. Special Issue. 1-5 (1992)

  • [文献書誌] KEIZO HASHIMOTO: "Adam schall von Bell and He Tychouin World System" 関西大学『社会学部紀要』. 24-2. (1993)

  • [文献書誌] 橋本 敬造: "中国占星術の世界(関連図書)" 東方書店出版部, 202 (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi