研究概要 |
1.様々な分野を例にとり,手がかり表現について,根本的な見直しを行なった.その結果として,問題解決とそのための方略としての知識,および問題解決結果としての知識,リアリティを把握するための枠組みと記号を扱う体系との関係,といった整合性のある表現体系が得られた. 2.Xウインドウシステムを,C言語あるいはPrologによるプログラムから制御する機構を実現した.以下各事例におけるインタ-フェイスは,これを用いている. 3.代数の文章題を例にとり,学習者が辿る問題解決過程をモニタし試行錯誤を支援する基本的な機構を,Xウインドウの上で実現した. 4.UINXコマンドの使用例を検索させるシステムを試作し,物理世界のメタファ,あるいはコマンドシンタックスの一部を手がかりにした検索と,類比な使用例の渡り歩き,引かれたコマンド使用例について状態遷移を確認させながら実行させる機構を実現した. 5.Prologによるプログラム例を検索させるシステムを試作し,与えられる対象デ-タの型と処理結果の型,対象と結果の関係,あるいは,プログラムの構造を手がかりにした検索と類比な例の渡り歩きを実現した. 6.音楽教育において,和声進行とメロディ-についてのゆるやかな知識を検索させることによって作曲を支援するシステムを試作し,メニュ-を楽音として聞かせ選択させるインタ-フェイスを実現した. 7.問題記述や問い合わせを自然言語で入力させるための日本語理解システム,また,手がかり表現に基くメッセ-ジを学習者に提示するための日本語生成システムについて,語い機能文法に基く柔軟な機構を開発した.
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