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1991 年度 実績報告書

中間酸化状態の硫黄の地球化学ー紫外レ-ザ-ラマン分光法による研究ー

研究課題

研究課題/領域番号 02453031
研究機関東京大学

研究代表者

高野 穆一郎  東京大学, 教養学部, 助教授 (90012426)

研究分担者 綿秡 邦彦  東京大学, 教養学部, 教授 (70012333)
キーワードレ-ザ- / 紫外光 / ラマンスペクトル / 硫黄化合物 / 中間酸化状態 / パルス
研究概要

紫外レ-ザ-ラマン分光システムの立ち上げに関して次の四つの問題を生じた。1)フォトダイオ-ドアレイ検出器(以下SMA検出器という)のMCP中のいくつかのピクセルが異常なシグナルを出す欠陥が見つかったため、製造元であるプリンストンインスツルメント(米国)に送り返して修理を依頼せざるを得なかったこと、2)使用したMCPは1枚であるため、期待通りの感度を出すことが出来ないことが判ったこと、3)SMA検出器用電源および高速ゲ-トパルサ-が相次いで故障を起したこと、4)微弱光集光システムの手直しと光路調整法の変更を迫られたこと。1)、2)、3)に関しては修理に際してMCPをダブルにするよう製造元に依頼して約3カ月後に修理および性能アップが完了した。4)に関しては約600枚のスペクトルチャ-トを取って、様々な角度から集光システムの改良と光路調整を行った。この結果、典型的な強いラマンスペクトルを与えるCCl_4,酢酸エチル-ジオキサン溶液については良好なチャ-トを得ることが出来るようになった。ポリチオン酸のような本来目的とする硫黄化合物のラマンスペクトルを観測したところ、通常のセルによる測定ではセルの光学面内部に直ちに硫黄の沈着が見られ、試料の急速な分解が起ることが明らかとなった。このため試料溶液の細い流れを作り直接紫外光を照射することを試みたところ、硫黄の沈着は防げたが試料溶液がパルス照射のたびに飛散することが判った。この点に関しては照射光の焦点外照射などの対策を行っている。以上述べたように、この分光システムは今だ未完成であるため、実試料のスペクトルを自由に得る段階には到らなかった。ほゞ問題点も出尽した感があるので今後比較的短期間にサンプル測定を行うことが出来ると考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] G.L.Rowe,S.Ohsawa,B.Takano,S.Brantley,J.F.Fernandez,J.Barquero: "Using crater lake chemistry to predict volcanic activity at Poas Volcano,Costa Rica" Bulletin of Valcanology. (1992)

  • [文献書誌] S.Ohsawa,B.Takano,M.Kusakabe,and K.Watanuki: "Variation of valcanic activity of KusatsuーShirane volcano as infereed from an isotopic evidence of yugama crater lake water" Bulletin of Volcanological Society of Japan. (1992)

  • [文献書誌] B.Takano,S.Ohsawa and R.B.Glover: "Surveillance of Ruapehu crater lake,New Zealand,by aqueous polythionates" Journal of Valcanology and Geothermal Research. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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