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1991 年度 実績報告書

多孔質ガラス内における金属錯体の挙動

研究課題

研究課題/領域番号 02453064
研究機関信州大学

研究代表者

田草川 信雄  信州大学, 工学部, 教授 (40023121)

研究分担者 樽田 誠一  信州大学, 工学部, 助手 (00217209)
藤井 恒男  信州大学, 工学部, 助教授 (10092892)
北島 圀夫  信州大学, 工学部, 助教授 (30021009)
キーワード多孔質ガラス / 遷移金属 / 可視・紫外吸収 / シリカゲル / MNA
研究概要

1.多孔質ガラス内へのシリカゲル及びMNAの固定:含フッ素ソ-ダホウケイ酸塩ガラスから、平均細孔半径5nmの多孔質ガラス板(15×15×2mm^3)を作製し、その細孔内に適切な量の水分を吸着させた後、テトラエチルオルソシリケ-トを含侵させ、細孔内での加水分解・重合反応を進行させ、乾燥した結果、多孔質ガラス1g当り50mgのシリカゲルが細孔内に生成し、それが、細孔内で新たな半径2nmの微細孔を形成することがわかった。次に、光応答性有機材料の2メチル・4ニトロアニリン(MNA)のクロロホルム溶液を用いて、細孔内にMNAを吸着させることを試み、多孔質ガラス1g当り4mgのMNAが吸着し、黄色透明性の試片を作製することができた。それについて、光応答性を測定したが、顕著な光応答性は認められなかった。
2.多孔質ガラス内での遷移金属化合物の光吸収:第一遷移系列元素(Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni)の塩化物水溶液を、多孔質ガラス内に充填・乾燥する方法で、多孔質ガラス内に遷移金属塩化物を固定し、その加熱変化を可視・紫外吸収スペクトル法で検討している。この結果、多孔質ガラスの均質性を高めることが必要であり、さらに、化合物の吸着量を微量に制限するために、化合物の0.01〜0.1mol/lの濃度の溶液が適当であることがわかった。したがって、細孔内の化合物の加熱による重量変化及び熱量変化は測定が困難であり、光吸収スペクトル法が有効であることがわかった。目下その測定を実施中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田草川 信雄: "多孔質ガラス内へのバナジウム化合物の固定" 日本化学会誌.

  • [文献書誌] N.TAKUSAGAWA: "Immobilization of Silica Gel and Methylnitroaniline in Porous Glass" Proceedings of the International Conference on Science and Technology of New Glasses. 233-238 (1991)

  • [文献書誌] 田草川 信雄: "多孔質ガラス内での遷移金属化合物による光吸収" 日本化学会誌.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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