研究課題/領域番号 |
02453069
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学・無機材料工学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中山 祐輔 愛媛大学, 工学部, 助教授 (60036233)
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研究分担者 |
大角 利枝 愛媛大学, 工学部, 教務職員 (50206554)
細川 健次 京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (00046450)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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キーワード | γ線照射 / 炭素化 / 比表面積 / 炭素材 / デンプン / アーモンド / フェノール樹脂 / シクロデキストリン |
研究概要 |
研究は順調に進展し、次のような結果が得られた。 炭素材料の原料にγ線を照射して新炭素材料の開発を研究した。照射原料にはアセナフチレン、デンプン類、シクロデキストリン、アーモンド殻、オーリブ核、竹材フエノール樹脂、レーヨン布 また無煙炭まで各種のものを使用した。γ線照射は日本原研東海研究所の装置を利用した。照射条件は室温から、温度を制御した高温まで行い、照射雰囲気についても空気中から、酸素濃度を変えたものまで行った。 この研究は国際的にも展開し、アーモンド殻などの農産廃棄物の活用と無煙炭についてはスペインと、レーヨン布については連合王国、米デンプンはドイツの研究者と共同研究を行った。 γ線照射効果は原料の種類により異なるが主な結果は次のようである。 (1)炭素化反応の促進、(2)炭素化収率の向上、(3)より硬い炭素材が得られる、(4)燃結効果が発現する。(4)溶媒抽出法を併用すれば比表面積が大きくなる、(5)活性化速度が早くなる、(6)比表面積が増大する、(7)デンプンでは種類により大きさ形状の異なる炭素小球体が得られる。また成型体、粉末の状態でも得られる。(8)γ線の照射量と炭素化過程を制御すれば細孔の大きさ分布を制御できる。 この結果はアメリカと欧州で開催される国際会議で毎年発表した。またつくば市、京都市で開かれた国際シンポジウムでも発表した。その件数は19件になる。また平成5年6月アメリカ,Buffalo市で開催されるアメリカ炭素学会にもこの研究について5件、更にこの研究成果をふまえた新しい研究につい3件を申し込み受理されている。この他国内では黒鉛化合物研究会、学振第117委員会、日本吸着学会研究発表会、日本炭素材料学会年会などで発表した。 今後は天然高分子材料に加えて、合成高分子材料について試みたい。γ線照射効果の系統的な研究を行いたい。またこの技術の実用化、応用についても積極的に行いたい。研究の進展に伴い研究装置の不足を痛感しいるのでこの面での充実もはかりたい。
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