研究課題/領域番号 |
02453125
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 悦郎 京都大学, 農学部, 教授 (50026522)
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研究分担者 |
井上 和生 京都大学, 農学部, 助手 (80213148)
河田 照雄 京都大学, 農学部, 助手 (10177701)
伏木 亨 京都大学, 農学部, 助教授 (20135544)
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キーワード | 細胞分化 / 小腸上皮細胞 / 細胞増殖 / 脂肪細胞 / IEC-18細胞 / 3T3-L1細胞 / 増殖因子 / 前駆脂肪細胞 |
研究概要 |
高等動物の身体は、200種類以上の細胞から構成されているが、これらは、たった1個の受精卵から分化・増殖したものである。また成熟細胞の多くは、未分化の幹細胞の分化・増殖と正しい移動によって構造と機能が維持されている。 これらの細胞分化誘導と制御は、細胞の置かれている位置と内部環境によって導かれる遺伝情報発現のの調節によって支配されるが、これらの調節機構に何らかの異常が生じると奇形やガンが発症する。 また、組織の形成や維持にとって日常的に摂取する食品が重要な役割を果しいることは言うまでもない。 従って、細胞の分化・増殖を制御する内因性および外因性(食品由来など)因子を明らかにし、その作用機構を明らかにすることは、健康科医学・予防医学上極めて重要な研究課題である。 本研究では、摂食と密接に関係し栄養生化学的見地から極めて重要な2つの細胞分化系[小腸上皮細胞(IEC-18)および脂肪細胞(3T3-L1,ob1771)]に着目し、まずそれらの細胞の分化・増殖に対する制御因子の生理学的ならびに生化学的検索系を確立した。 さらにそれらの系を応用して小腸上皮細胞および脂肪細胞の分化・増殖の制御に関わる因子類の検索、精製、構造解析を行い、さらに、それらの作用機構を分子レベルで詳細に検討することの基盤が確立された。
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