研究課題/領域番号 |
02454046
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山木 昭平 名古屋大学, 農学部, 教授 (70210341)
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研究分担者 |
大野 始 名古屋大学, 農学部, 助手 (20126840)
手塚 修文 名古屋大学, 農学部, 助教授 (10109316)
酒井 慎吾 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (60033388)
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キーワード | オ-キシン / IAA / オ-キシン結合蛋白質 / プロトプラスト / メロン / リンゴ / シンビジウム |
研究概要 |
単為結果や果実の生長に重要な働きをしているオ-キシンの受容体と考えられるオ-キシン結合蛋白質の化学的性質と内生オ-キシンの変動を調べた。 1.メロン、リンゴ、イチゴの実生や果実から、オ-キシン結合蛋白質を抽出、部分精製し、次のことを明かとした。1)メロン実生からのオ-キシン結合蛋白質の分子量は約155kDaであり、IAAとの結合の最適PHは6.0であった。また、オ-キシンに対して飽和性、可逆性を有し、IAAに対する解離定数は4.8×10^<-6>Mであった。2)リンゴ実生からのオ-キシン結合蛋白質の分子量は約400kDaであり、IAAに対する結合活性の最適PHは6.0であった。このオ-キシン結合活性はIAAに対して飽和した。3)イチゴ幼果からもオ-キシン結合蛋白質の存在を検知した。これらのオ-キシン結合蛋白質は、基質との親和性、飽和性、可逆性についての結果から、オ-キシンの受容体であることが示唆された。 2.メロン果実の生長、成熟過程における内生オ-キシンの変化を、果肉組織、種子の両器官に分けて調べたところ、オ-キシンの大部分は種子により合成され種子の成熟に伴って果肉組織に移行することより、果肉の生長は種子の発達に依存することが明かとなった。 3.リンゴ果実より調製したプロトプラストへの糖の吸収はオ-キシンによって促進され、オ-キシンがプロトンポンプを促進することが示唆された。 4.シンビジウムの花茎の伸長にはオ-キシンが重要な働きをすることが明かになった。 今後これらの現象とオ-キシン結合蛋白質の関係とをより詳細に検討する。
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