研究課題/領域番号 |
02454046
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山木 昭平 名古屋大学, 農学部, 教授 (70210341)
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研究分担者 |
大野 始 名古屋大学, 農学部, 助手 (20126840)
手塚 修文 名古屋大学, 農学部, 助教授 (10109316)
酒井 慎吾 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (60033388)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | オ-キシン / IAA / オ-キシン結合蛋白質 / プロトプラスム / メロン / リンゴ / シンビジウム |
研究概要 |
リンゴ実生から、2,4ーD linkedーSepharose4Bを用いたアフィニティ-クロマトグラフィ-および2回のSepharose 4Bゲル濾過により、部分精製したオ-キシン結合蛋白質の分子量は約400KDaであり、ゲル濾過における活性パタ-ンと対応する56KDaと15KDaのバンドがSDSーPAGE上に検出された。分子量及び考えられるサブユニット構成から、リンゴ実生の可溶性オ-キシン結合蛋白質はヤエナリABPー1と似ていた。上記方法によって得られた部分精製オ-キシン結合蛋白質を用い、受容体としての性質を検討したところ、スカッチャ-ドプロットは直線を示し、そこから求められた解離定数は7.7×10^<ー6>Mであった。 ^<14>CーIAA結合に対する阻害率は2.4ーD,NAAがほぼ100%でアンチオ-キシンであるPCIBが約50%であり、この部分精製標品はオ-キシンに高い親和性を持つことを明かにした。同様の方法によってメロン実生から部分精製したオ-キシン結合蛋白質標品は、硫安沈殿法、平衡透析法の両方法によってほぼ等しいオ-キシン結合活性を得ることが出来た。このオ-キシン結合蛋白質の分子量は約155KDaであり、IAAに対する解離定数は4.8×10_<ー6>Mであり、オ-キシン結合蛋白質I分子にI分子以上のIAAが結合することを明かとした。このメロン実生からのオ-キシン結合蛋白質はヤエエナリABPーIIと似ていることを明らかにした。 リンゴの実生、メロン実生からのオ-キシン結合蛋白質の機能については、今回の研究では十分に検討できなかったが、基質に対する特異性、基質に対する反応の飽和性、反応の可逆性についての結果から、このオ-キシン結合蛋白質はオ-キシンの受容体であることを示唆できた。
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