研究概要 |
<S.>___ー <sisymbrifolium>___ーに接ぎ木したトマトは,無発病共台トマトに匹敵する生産力を有し,またS__ー.<toruvum>___ーやS__ー.<toxicarium>___ー台トマトは生産力では無発病共台トマトに劣るが,概して接ぎ木親和性が高いことを確かめ,<Solunum>___ー属植物の中にはトマト台木の育種素材として有望なものがあることを明らかにした. ナス近縁野生種の青枯病に対する真性低抗性は,罹病性のトマトやナスの台木にした場合でも発現し,S__ー.<toxicarium>___ー台接ぎ木植物は確認されいている全菌群に対し,安定した低抗性を示すことを明らかにした.また,S__ー.<sisymbrifolium>___ー,S__ー.<toruvum>___ー,S__ー.<toxicarium>___ーはネコブセンチュウに対して強度の低抗性を示し,それらを台木とした非低抗性のトマトやナスの接ぎ木植物も強度の低抗性を有することを明らかにした. これらの成果と既往の知見から,ナスおよびトマトの複合病害低抗性台木の育種目標はS__ー.<toxicurium>___ーまたはS__ー.<ferox>___ーとS__ー.<sisymbrifolium>___ーまたはS__ー.<melongena>___ー(ナス)との体細胞雑種を作出することに集約できた.これらの雑種植物はマイクロプロパゲ-ション法で大量増殖できる見通しがえられている. 現在,S__ー.<ferox>___ー,S__ー.<melongena>___ー,S__ー.<sisymbrifolium>___ーおよびS__ー.<toxicurium>___ーのプロトプラストから個体再生のための最適条件の確立と,S.<toxicurium>___ーまたは<S.>___ー <melongena>___ーとの組合せにおける効率的なプロトプラスト融合条件の研究を平行して進めている. なお,ナスおよびその近縁野生種のイソ酵素多型を調べ,両親と種間雑種の識別は,垂直式ポリアクリルアミドゲル電気泳動法による6ーPDHまたはSADHの解析で容易に行えることを明らかにした.
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