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1991 年度 実績報告書

樹木「活力度」を指標とした自然環境特性の評価と緑地機能評価の統合モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 02454050
研究機関明治大学

研究代表者

輿水 肇  明治大学, 農学部, 教授 (60012019)

研究分担者 岩河 信文  明治大学, 農学部, 教授 (50184859)
キーワード樹木活力度 / 自然環境特性 / 緑地機能 / 丘陵地 / 自然潜在力 / 環境評価
研究概要

土地自然のもつ潜在力を知るため、樹木活力度を指標として、多摩丘陵永山地区をケ-ススタディ地区に適用し評価した。活力度の評価関数は、地形、土壌、地質、造成深を要因変数とする線型式を仮定したところ、予測値と実測値に大きな差はなく、ほぼ満足できる成果が得られた。しかし、活力度の概念に未定な部分があり、季節、年を違えると活力度に差が生じ、また測定値にも目視による個人差、地域差が発生した。そこで、同一地域再度、活力調査を試みた結果、2回の測定値の間には相関が認められなかった。この活力度の信頼性そのものを損う点について再度検討するため、2回の測定値を比較し、より増大したもの、より減少したものにわけて、その原因の分析と、説明変数との関連性を調べた。その結果、活力度の表現項目のうち、葉色、新梢の伸長、枝葉の枯損は、当該年度の環境条件の反映であって、いわば瞬間値としての活力であり、樹形、枝葉密度、葉形は土地の潜在力を反映したものであり、過去の生長覆歴の総和としての活力であることが考えられた。この点を考慮し、活力度の評価関数の再度の見直しが必要となった。
緑の機能評価については、線を把握、認識する空間スケ-ルによって量的、質的に機能が変化することから、緑の機能を物的なスケ-ルと心理的なスケ-ルとに分けて検討した。心理的な機能は専門家による判断値を基準化して、それをFuzzy積分するという方法で緑のスケ-ルと心理機能の関連性を求めたが、相関が得られなかった。説明要因をさらに箇素化するなどの工夫が必要であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 輿水 肇: "造成緑化地の土壌類型" ペドロジスト. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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