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1991 年度 実績報告書

アカエゾマツの天然更新初期段階における阻害要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 02454066
研究機関北海道大学

研究代表者

五十嵐 恒夫  北海道大学, 農学部, 教授 (80001501)

研究分担者 林田 光祐  北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (10208639)
夏目 俊二  北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (30180532)
船越 三朗  北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (60001476)
渋谷 正人  北海道大学, 農学部, 助手 (10226194)
キーワードアカエゾマツ / 天然更新 / 落葉層 / 地表かきおこし / 種子腐敗病 / Racodium therryanum / 野ネズミによる種子捕食 / 相対照度
研究概要

アカエゾマツの天然更新初期段階における阻害要因として、落下種子や発芽直後の稚苗を侵す病原菌、種子を捕食する野ネズミや鳥類、稚苗に対する陽光不足が重要と考えらられる。本年度、以下の研究を行った。
1.積雪下で種子を侵害する菌類について
平成2年11月、積雪前に北海道大学雨龍演習林に試験地を設け、林床のL層除去、F層除去、Ao層除去、無処理の土壌にアカエゾマツの種子を置き、本年6月の融雪直後に回収し、種子に侵入した病原菌の分離・同定をおこなった。分離された病原菌の殆どはRacodium therryanumであった。撒いた種子の発芽数は、病原菌の分離率の高い処理土壌区ほど少なかった。R.therryanumは、土壌最上層のL層で最も多く分離され、下層ほど少ない傾向がみとめられた。平成3年11月にも、林床に種子を置き、4年の融雪期に再度分離試験を実施する。
2.動物による種子の捕食について
アカエゾマツ天然林内、地表植生を剥ぎ取った人工裸地に種子を置き、野ネズミによる種子の捕食実験を2年間継続して行っている。平成3年秋季の実験では、林内においた種子は翌日までにすべて捕食された。人工裸地では、林縁から離れるほど捕食されるまでの日数がかかったが、22日後には全ての種子が消失した。
3.稚苗・稚樹の成長と陽光
雌阿寒岳山麓の林縁部に密度高く稚苗の発生した箇所がみられたが、相対照度は30%以上(林外照度13,000〜16,800lux.)であった。苫小牧演習林の10年未満の植栽木の年間伸長量は、相対照度100%で30cm、80〜20%で27cm、20〜10%で15cm、10%で7cmであり、陽光量の大小がアカエゾマツの成長に大きく影響していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 五十嵐 恒夫ほか: "アカエゾマツの天然更新初期段階における阻害要因" 北海道大学演習林研究報告. 49.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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