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1990 年度 実績報告書

まぐろの視程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454078
研究機関東京水産大学

研究代表者

松生 洽  東京水産大学, 水産学部, 教授 (90017046)

研究分担者 佐藤 博雄  東京水産大学, 水産学部, 助手 (60114914)
森永 勤  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (90088196)
中村 善彦  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (10017072)
高橋 正  東京水産大学, 水産学部, 講師 (50017042)
キーワード視程 / 光環境 / 光学的特性 / 濁度 / コントラスト / 水中視認限界距離
研究概要

まぐろの視程は水中の光環境,物体の光学的特性及びまぐろの視力によって規制される。
1.まぐろ操業海域(インド洋・ベンガル湾)の光環境
当海域の海水はJerlov(1964)の光学的水型分類の“oceanic water type I"に該当し非常に清澄といえる。又海水の濁度(光束消散係数)は0.11〜0.22m^<-1>(波長486nm)で海中懸濁粒子が少ない。
2.枝縄の光学的特性
まぐろ操業で使用した枝縄の太さ(直径)は,ナイロンテグス( ^#150,モノフィラメント製)2.0mm,釣元ワイヤ( ^#28,3×3)1.7mmである。又清澄な水中(濁度:0.14m^<-1>)で且つ十分な明るさ(水中照度;2000 1×)の条件下,枝縄の固有のコントラストはナイロンテグスで1.1,釣元ワイヤで6.3である。
3.まぐろの視力
まぐろの線視力を0.90(視力の5倍に相当)と仮定し,前記1,2の結果を適用した時の枝縄の水中視認限界距離は釣元ワイヤ-で3.6m,ナイロンテグスで1.1mである。又餌(鯖の尾又長;25cm)の視認距離は同じ条件下で27.5mである。これらのことからまぐろの視程が用いられた資材によって変り,ナイロンテグスの方が釣元ワイヤ-よりも小さいことを明らかにした。これが釣獲率向上につながる主因と考えられる。今後は釣獲率向上の現象が昼夜の操業の違いで生じるか,又垂下した餌の運動状態が枝縄の差でその違いが発生するかを検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森永 勤,他: "ベンガル湾におけるまぐろ延縄漁具の枝縄の水中視程距離" 日仏海洋学会誌. 28. (1990)

  • [文献書誌] MORINAGA,T.,et al: "The catching layer of tuna and the inorganic environment in the Bay of Bengal." 日仏海洋学会誌.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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