研究課題/領域番号 |
02454132
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小浜 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
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研究分担者 |
赤木 宏行 群馬大学, 医学部, 講師
石川 良樹 群馬大学, 医学部, 助手 (20212863)
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キーワード | カルシウム / ミオシン / アクチン / 細胞内情報伝達 |
研究概要 |
外界の刺激に応じて細胞内Ca^<2+>は上昇する。近年になりCa^<2+>がどの様に制御機能を果たしているか?につき検討を加える事が薬理学上の重要課題のひとつとなっている。本研究ではこの細胞内情報伝達の一局面を、Ca^<2+>とリン酸化をキ-・ワ-ドとし、これらがミオシン活性をどの様に制御するかの解析を行う。ここでミオシンを取り上げたのは(a)動・植物・下等生物を問わずあらゆる有核細胞に存在し、(b)運動性という重要な生理機能の最終的な担当分子であるという理由にもとづく。このミオシンは(i)直接Ca^<2+>により、and/or(ii)問接的にキナ-ゼによるCa^<2+>依存性リン酸化により制御されるものに分類される。制御の様式には(i)Ca^<2+>により活性化されるもの(upーregulation)のみならず(ii)Ca^<2+>により不活性化されるもの(downーregulation)が存在する 本研究は(1)upーregulationとdownーregulationを受けるミオシンをそれぞれ得て、原因となるミオシン・サブユニットを決定すると同時にどの部分のアミノ酸配列が関与しているかにつき分子生物学的手法を用い検討する事、(2)downーregulationを受けるミオシンの実例を種々の組織に検索し、upーregulationとdownーregulationの生物界に於ける存在様式に検討を加える事を主目的としているが本年度は次の(a)と(b)の実験を行うことができた。(a)すでに部分精製されている粘菌ミオシンキナ-ゼを完全精製し、Caレセプタ-、重鎖に特異的なキナ-ゼ、軽鎖に特異的なキナ-ゼを同定する。(b)脊椎動物平滑筋のミオシン軽鎖キナ-ゼとカルモジュリンはCa^<2+>によりupーregulationを受けるが、Caレセプタ-とカルモジュリンの交換実験を行いCa^<2+>による不活化と活性化の機構に検討を加える。
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